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 脳しんとうにより実戦から離れていたソフトバンクの山本恵大外野手(26)が7日、復帰プログラムを終えて広島とのファーム公式戦で実戦復帰した。「3番・右翼」でスタメン出場し2打数無安打だったが、約1週間ぶりのプレーに笑顔を見せた。

 「体は大丈夫です。また1軍の戦力になれるように戻ります」

 5月30日の広島との交流戦(みずほペイペイドーム)で、3回に右翼へ飛んだ坂倉の打球を追い、フェンスに頭を強打。数十秒間ひざまずいた後にプレーを続行した。その後の打席では相手の失策で出塁したものの、本多雄一1軍内野守備走塁兼作戦コーチが異変を感じ、大事を取って代走が送られた。

 体の痛みはなかったためグラウンドに立ち続けたが、脳が受けた衝撃は大きかった。「ライトからベンチに戻ったのも全然覚えていないです。ぼーっとするし“脳みそ揺れてんな”って」。フェンス衝突後のこの日の記憶は、所々薄れている。代走を送ることを判断した本多コーチとの会話も全く記憶にない。「出続けていたらもっとひどくなっていたかもしれない。今となっては(止めてくれて)良かったです」とコーチへの感謝を口にした。

 2軍戦で打率・356を残して、5月12日に出場選手登録。11試合で31打数9安打、打率・290と徐々に信頼を勝ち取っており、30日は「7番・右翼」でスタメン出場していた。出場機会が増えていた中での離脱に「せっかく1軍でチャンスをつかみかけていて。打席数は少ないですけど、いい感覚になりつつあった中で…悔しいです」と素直な思いを口にした。

 しかしあのプレーを悔やんではいない。「どうしようもない事だと思っています。全力でやったプレーなので、防ぐとかはできなかったです。こうしておけばよかった、は無いです」と言い切った。モチベーションも維持しており、2軍で互いを高め合ったサウナ仲間の広瀬隆や買い物仲間の正木の活躍も前向きな気持ちで見ている。

 今後は試合感を戻すために、9、10日の高知との3軍戦(タマスタ筑後)に出場予定だ。脳しんとうの後遺症への心配は、もうない。打撃の状態を上げ、1軍復活に向けてアピールをする。