この記事をまとめると

■警察は毎年1月10日を「110番の日」としており適正な利用を呼びかけている

■緊急でない警察への相談は「#9110」で道路の異常を通報するには「#9910」へ電話だ

■移動中に通報する際は安全な場所に停車してできるだけ動かないのが無難だ

緊急通報先と伝えるべき内容を知っておこう

 1月10日は「110番の日」である。事件・事故などの緊急通報に110番を正しく使ってもらうため、日本政府からも紹介されている日だ。とはいえハンドルを握っていると、「これって110番? それとも別?」と迷う場面が出てくる。あおり運転っぽいクルマ、信号無視の連続、目の前で軽い接触、そして高速道路の落下物……。迷っている間に危険が増えるのがもっとも避けたい事態だ。

 結論からいうと、「3つの番号」で整理すると一気に判断がしやすくなる。もし有事の際に困ったら、以下の連絡先から使いわけて緊急通報を実践してみてほしい。

・110番=「緊急性がある」ので警察に「いま来てほしい」
例:事件・事故、危険運転が発生した時など
・#9110=「緊急ではない」が警察に「相談したい」
例:不審な車両や人物の目撃、当て逃げ犯がその場にいない時など
・#9910=「道路の異常」を道路管理者に「通報・報告したい」
例:落下物、路面の破損や汚れなどを発見した時など

 危険な状態が続いているなら110番だ。危険運転が続いている、事故が起きて二次被害が出そう、目の前で追突が起きた、当て逃げの目撃なども110番寄りの事案となる。なお、交通事故でけが人がいるなら迷わず119番を優先してもよい。消防から警察への連絡が行われるケースもあるという旨が、自治体から案内されているからだ。

 そして、通報時に端的に伝えるべき、実際に使える通報テンプレはこれだ。

 1)どこで(道路名/IC/交差点/上り下り)
2)なにが(事故・危険運転・落下物など)
3)危険度(けが人の有無、通行の可否など)
4)自分(安全に停車できるか、身に危険が迫っているかなど)

いざという時の迷いを減らして落ち着いて行動すべし

 いざ110番するにしても困るのは、通報する場所だろう。携帯からの通報は位置説明に時間がかかりやすいので、移動しながら通報せず、通報後も電源を切らないことが警察から周知されている。また、警察では携帯からの通報の際、音声通話と同時に位置情報が通知される仕組みも運用している。

「いますぐ通報すべきなのに、すぐ停車できない……」という事態も考えられるだろう。道路交通法は走行中の携帯通話を原則禁止としているが、「救護・公共の安全のために緊急やむを得ない通話」は例外だ。今回紹介している通報先はここに入り得る内容とも取れるが、運転中は無理に操作せず、可能なら安全な場所に停車してから通報するのがベターだろう。

 一方で、ふとした時に使い時があるのが「#9910」だ。落下物や路面の汚れは「誰かが片づけるだろう」で済ませてしまうと、次に通過したクルマの事故に繋がる危険性がある。国交省は、#9910で道路の異状を24時間・無料で受け付けており、対象例は「穴ぼこ・路肩の崩壊・落下物・路面の汚れ」などだ。

 高速道路でも、NEXCOが落下物や故障車などを見かけたら、#9910へ通報するよう案内している。ちなみにLINEでも通報できるので、同乗者がいれば「写真と位置」が道路管理者に伝えやすい。

 110番の日は「気をつけよう」と気を引き締めるだけではなく、「迷いを減らす日」でもある。3つの番号と通報テンプレをスマホのメモか頭の片隅に入れておけば、有事の際における安心感をもたらしたり、周囲への危険を減らすことができるだろう。