iPhone Air、削ぎ落としの哲学に隠れた「チグハグさ」
とんでもないiPhoneが出ます。
厚さわずか5.64mm、6.5インチの大きな画面なのに重量165gという軽量さを実現してきた「iPhone Air」です。
【これ見ればOK】ついに発表された「iPhone Air」のすべて
サイズ上、カメラが一眼なのはやむないところだし、バッテリー持ちはアップルの公称値によるとビデオ再生で27時間と、想像していたよりも頑張っています。
削ぎ落としの哲学を持ちつつ、頑張るところは頑張っているな!
…とポジティブな印象がたくさんありました。ですが、正直残念だったところもあると感じてしまいました。
「今回はiPhone Air狙いでいくぜ!」「心待ちにしていた!」の人には申し訳ないのですが、チグハグなところがありませんか? この端末って。
追加バッテリーを公式で用意するチグハグさ
削ぎ落としの哲学。
と申したばかりで、おそらくそれがiPhone Airのテーマでもあると思うのですが、そのテーマに忠実に作りつつ「専用の追加バッテリーも用意していますよ」と、保険を用意してくるチグハグさはなに?
しかも容量だけでなく、重量すら非公開。装着時に何gになるのかもわからないのです。さらに言えば1万5800円します。
いや、バッテリー不要な時は本体のみ、バッテリーが必要な時はバッテリー持参で。という2Wayで使えというのは理にかなっているんですけど、最初から正体が見えない保険が用意されているのを見ると、本当にこの端末27時間も使えるの?と、正直不安になってしまっています。
本当に27時間使えるんですかね…。
バッテリーが少ないのに充電速度がちょっと遅い
バッテリー容量が少ないだけでなく、充電速度もいま一歩なのです。
有線充電はiPhone 16と同じ世代で、50%回復まで30分かかります。iPhone 17シリーズたちはそこへ20分で到達するというのに。
また、ワイヤレス充電も最大20Wまで。他のiPhone 17シリーズは最大25W充電できますし、iPhone 16だって最大22W。
…と、最新のiPhoneなのに、バッテリー・充電まわりが若干弱め。
フットワーク重視であれば、せめて充電速度は速く。バッテリーが無くなってもサッと素早く充電して対応できるようなモデルだともっと嬉しかったなぁ…って。
最新チップなのにUSB 2(480Mbps)
iPhone Airには最新の「A19 Pro」チップが搭載。
iPhone 17 ProのA19 Proと比べるとGPUコアが1つ減っているモデルですが、それでも最新のProチップ搭載の最新機。ストレージだって最大1TBと大容量を盛れます。
なのに、なんでUSB-Cコネクタ、USB 2.0規格なんですかね?
この内部的には最新でストレージも山盛りできるのに、転送だけ遅いというチグハグさもハテナが乱舞しています。
1TBストレージを最大480Mbpsで転送させようっていうのはさすがに酷じゃあないですか? 何時間かかるんだろう?
実機を触ると「そんなのどうでもいい!」となるかもしれないけどね
さて、さんざんネガティブなことを言ってしまいましたが、あくまでもスペックを見ての意見であり、「薄さ」に関しては本当に期待しています。
そこから得られる体験は、実際に自分の手で持ってみないとわからないところ。なんなら、1週間くらいじっくりと付き合ってみないと、この端末を正確に評価することはできないのかもしれません。
もしかしたら、カメラが単眼で−10点、バッテリー持ちで−10点、充電で−10点、USBの仕様で−10点。
最後に薄さと軽さからのフットワーク力が1億点だから、総合99,999,960点で買いだね!……となるかもしれませんから。
Source: Apple
