洗車を「年1回」にした場合、どれだけ節約になる？ 洗車をしない場合のリスクはある？
洗車頻度と費用の比較
車の洗車頻度は人によって異なりますが、調査によると、最も一般的なのは「月に一回」です。日本トレンドリサーチの「洗車」に関する調査では、車所有者の23％が月一回洗車すると回答しています。条件にもよりますが、一般的には1、2カ月に一回が理想的な頻度とされているようです。
洗車にかかる費用は方法により差があります。自宅で洗車する場合、一回当たり300～400円程度ですが、ガソリンスタンドの機械洗車は一回500～1500円、プロの手洗い洗車では3000～5000円が相場です。
プロの手洗い洗車を月一回すると年間で約4万8000円かかる一方、自宅で洗車する場合は約4000円に抑えられます。洗車頻度や方法の選択が、年間の維持費に大きく影響することが明らかでしょう。
年一回の洗車でどれだけ節約できる？
年一回しか洗車しない場合、一般的な洗車頻度と比較して大きな節約効果が得られます。自宅で月一回洗車する場合、年間費用は約4000円ですが、これを年一回に減らすとわずか300～400円で済み、最大で3700円の節約が可能です。
プロの手洗い洗車を利用する場合は、さらに大きな差が出ます。月一回なら年間で4万8000円ほどかかりますが、年一回に減らすと4000円程度に抑えられ、約4万4000円の節約が可能です。
ただし、洗車頻度を減らし過ぎると汚れが蓄積し、塗装の劣化やさびの進行といったリスクが高まります。塗装の再施工など修理費用が発生すると、節約効果を打ち消してしまう場合があるため注意してください。
洗車を怠ることで発生するリスク
洗車を怠ると、塗装の劣化や車体のさび、リセールバリューの低下といったリスクが生じます。特に、鳥のふんや融雪剤に含まれる塩分は塗装面を侵食し、放置すると色あせやはがれが発生します。汚れが蓄積するとシミとなり、通常の洗車では除去が難しくなる場合もあるでしょう。
さらに、塗装が劣化すると金属部分が露出し、水分や汚れが付着してさびてくることもあります。さびが進行すると、フレームや部品が劣化し、高額な修理費用が発生しかねません。この状態を放置すれば安全性にも影響を及ぼす恐れがあるため、気をつけてください。
また、車の外観が悪化すると査定額が下がり、リセールバリューにも悪影響を与えます。査定時に汚れやさびが確認されると「メンテナンス不足」と見なされ、買取価格が減額となってしまうケースもゼロではありません。
洗車を怠ることで発生する損失は、長期的に見ると節約効果を上回るリスクを伴います。
愛車を守る！節約と車体維持の両立策
洗車頻度を減らしつつ車体を良好な状態で保つには、工夫が必要です。まず、ボディコーティングを施すことで、塗装を保護し汚れを防ぐ効果が得られます。これにより、洗車頻度を月一回から2、3カ月に一回に抑えることが可能です。コーティング費用は5000円～15万円程度ですが、長期的には節約効果が高まるでしょう。
保管環境を整えることも効果的です。青空駐車では砂ぼこりや鳥のふんが付着しやすいため、屋内保管やカーポートの利用がおすすめです。これにより汚れを防ぎ、洗車回数を少なくできます。
さらに、汚れが目立つホイールやバンパー部分だけを手入れする部分洗車を取り入れることで、洗車の手間を減らせます。これらの工夫を活用することで、節約と車体維持の両立が可能です。
自分に合った方法で愛車を守りましょう
洗車頻度を減らして節約する際は、車体を守るためのバランスが重要です。コーティングや保管環境の改善、部分洗車を取り入れることで、節約しながらも車の美観を保つことができます。
頻度を極端に減らし過ぎると、塗装の劣化やリセールバリューの低下につながる恐れがあるため、自分の生活スタイルや車の使用状況に合った方法を選びましょう。適切にメンテナンスすることで、長期的なコスト削減と快適なカーライフを実現できます。
出典
PRTIMES 【洗車の頻度は？】23.2％が「1か月に1回」で、50.9％が「自分で洗車している」
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執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー
