ウェスティン都ホテル京都での将棋・第７２期王座戦五番勝負第３局の開始に向け、駒を並べる藤井聡太王座（右）と永瀬拓矢九段（日本将棋連盟提供）

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　将棋の藤井聡太王座＝竜王、名人、王位、棋王、王将、棋聖＝に永瀬拓矢九段に挑んでいる第７２期王座戦五番勝負第３局が３０日午前９時、京都府京都市の「ウェスティン都ホテル京都」で始まった。

　昨年１０月１１日、藤井が名誉王座（５期連続）を目指す永瀬を３勝１敗で下し、史上初のタイトル全八冠を独占。棋界の歴史を変えた同じホテルでの対戦となった。連覇を狙う藤井が快勝続きで開幕２連勝を決め、連覇と七冠堅守へあと１勝としている。

　先手はカド番からの逆襲を期す永瀬で、飛車先の歩を突くと、藤井も同様に△８四飛。１０、１１手目で角を交換し、３局連続の角換わりとなった。ＶＳ（練習将棋）で手の内を知り尽くす両雄だけに、開始３０分で５２手まで進んだ。今後、一手一手に時間をかけて指していくとみられる。

　持ち時間はチェスクロック方式の各５時間。午後０時１０分〜１時、午後５時〜５時３０分の２度の食事休憩を挟み、夜に決着する見込みだ。