総裁選への出馬が期待される小泉進次郎氏(写真・時事通信)

小泉進次郎さんといえば、ポエムのような “進次郎構文” が有名。でも、あの投稿は珍しく真っ当です。総裁候補としての自覚が生まれてきたのでは、と党内で言われています」

 こう明かすのは、自民党関係者だ。

 自民党小泉進次郎氏が、8月5日に自身のInstagramに投稿した内容が永田町で注目されている。進次郎氏は、

《この週末、8ヶ月の娘が高熱に。なんと39.1度!抱っこしているとカイロのようで心配になったんですが、笑顔も出るし元気そう(鼻水は少し出ましたが)》

 と、珍しく長女の写真つきで報告。その後、万一のことも考え、病院で受診したことを綴った。さらに、医師から風邪と診断されたため、近くの薬局に処方された解熱剤を買いに行った。ところが――。

《「この薬は今なかなか入ってこないので別の解熱剤を出しますね。」と言われました。

 医薬品の供給不足が昨年も話題になり政府も対策を講じていますが、構造的な要因もあり、今も不足が生じていることを実感しました》

 と投稿したのだ。実際、小泉氏の指摘どおり、昨年から医薬品の供給不足がまったく解消されていない。

「特に、感染症の薬と解熱剤の不足は深刻です」

 と解説するのは、経済ジャーナリストの松崎隆司氏だ。

「主な原因は、円安による原材料の高騰です。大量生産をすればコストは下がるので、政府は増産のための公的支援もしていますが、薬価基準の引き下げもあり、製薬会社は在庫を極力減らしたいのが本音です。

 つまり、増産するにしても利益を確保しながら慎重に進めなければいけない状況で、結果的に医薬品不足が継続しているのです。健康保険の膨張を抑えるため、薬価がどんどん切り下げられたことで、利益の薄い薬ばかりになった弊害です」

 冒頭の自民党関係者がこう続けた。

世襲4世になる進次郎さんは、これまで家族の話題を避けているところもありました。一歩間違えれば、すぐに “世襲批判” にさらされかねない。

 しかし、もちろん首相となれば別です。妻の滝川クリステルさんは首相夫人となるわけですから、公的な役割を担うことになります。

 また、岸田首相のご長男がそうだったように、ご家族にも当然関心が集まります。今回、SNSに “家族ネタ” を投稿したのは、そういう先のことを見据えてのことでしょう」(自民党関係者)

 実際、永田町では小泉氏に “GOサイン” が出たという。

小泉純一郎元首相が、田原総一郎氏と森喜朗元首相、中川秀直元官房長官と7月中旬に会食をしたそうです。

 もちろん、そこでは9月の総裁選が話題になり、森氏と中川氏が『進次郎がいい』と口を揃えたところ、小泉元首相は『本人がやると言ったら反対しない』と言ったそうです。

 これまで “進次郎待望論” が何度あがっても、小泉元首相は『50歳までは自重しろ』とストップをかけてきたのは有名な話です。

 そして、何より大切なのは、この話を田原さんの前でしたこと。田原さんは口外するに決まっていますから、“表沙汰になってもかまわない” という意思表示ですよ。

 実際、8月2日には田原さんは官邸で記者に話をしていますからね。小泉元首相は生粋の党人派です。自民党が政権を奪われるくらいなら、“息子” に頑張ってもらおうと考えているのでしょう。

“家族ネタ” の投稿でついに総裁選出馬に口火を切ったということでしょうね」(政治部記者)

“セクシー” な活躍を期待したい。