(写真:アフロ)

写真拡大

5月23日、22歳という若さでこの世を去ったプロレスラーの木村花さん。誹謗中傷に苦しめられていたという彼女の死を受け、ネットでは「#SNS上の誹謗中傷が法に基づいて裁かれる社会を望みます」というハッシュタグが拡散されている。

人気リアリティ番組「テラスハウス」(Netflix)に出演し、その名が知れ渡っていた木村さん。いっぽう出演以降、ネットユーザーからの中傷に悩まされていた。亡くなる直前には《毎日100件近く率直な意見。傷付いたのは否定できなかったから》《愛されたかった人生でした》と投稿。また木村さんへの中傷は、母である元プロレスラー響子さんのTwitterアカウントにも届いていた。

誹謗中傷に苦悩する人に対して「見なければいい」「気にするな」という言葉が送られることもある。しかし木村さんの訃報を受け、多くの著名人がTwitterでそういった言説に警鐘を鳴らしている。

きゃりーぱみゅぱみゅ(27)は《誹謗中傷を気にするななんて難しいよ。芸能人だって1人の人間だよ忘れないで》といい、藤田ニコル(22)は《芸能人も人間だよ》とツイート。また学天即・奥田修二(38)はこう投稿した。

《「誹謗中傷が嫌ならテレビ出るな」や「メディアに出るというのはそういうことだ」とおっしゃる方もいらっしゃいますが、それはメディアに出る側に必要な覚悟であって、あなたが誹謗中傷をしていい理由ではないと思います》

そんななかで広まっているのが、ハッシュタグ「#SNS上の誹謗中傷が法に基づいて裁かれる社会を望みます」だ。change.orgでも、ネットでの中傷をなくすために法改正などを求める署名も始まっている。

「昨年12月、ある在日コリアンの女性に向けてヘイトスピーチを投稿し続けたTwitterユーザーに罰金30万円の略式命令が下されました。Twitter社が発信者の情報照会になかなか応じなかったこともあり、判決が下されるまでにかかった年月は3年半。今年4月には総務省が情報開示の手続きを見直しすることにしましたが、現行法には限界があります。そのため、さらなる法整備の必要性を訴える声が上がっています」(全国紙記者)

「テラスハウス」に出演する新野俊幸(31)は23日、Twitterで木村さんとのLINEでのやり取りを明かしている。新野が大量の中傷を受けた際に木村さんは「視聴者は一部分しか見れずに可哀想だなーと思うよ」といい、「お互い頑張ろうね!」と声をかけてくれたという。そうして仲間を励ましていたが、木村さんはネット中傷への苦しみを明かして亡くなった。

「気にするな」ではなく法を。それこそが抑止力ではないか――。「#SNS上の誹謗中傷が法に基づいて裁かれる社会を望みます」の元には、こんな声が集まっている。

《「批判」と「誹謗中傷」の区別ができない、顔が見えないのをいいことに刃物をブンブン振り回す。ネット社会の今、法的措置がないとまた誰かが殺されます》
《今でも可能なんだろうけど、抑止力としては無いに等しい。誹謗中傷はなくならないにしても、野放しにするべきではないと思う》
《被害者が傷つきを回避したところでデマや中傷は流され続けるんだよなぁ…》
《一刻も早く取り組みを。リテラシーや道徳教育だけではもう限界だと思います》