【前園真聖コラム】第280回「森保監督とU-23日本代表の問題点を整理します」
ただ、試合の結果だけで判断してはいけないでしょう。日本は五輪出場を決めているのですから、現在はすべて本大会で勝利を収めるために必要なテストが出来ればいいはずです。
1つは森保監督の交代策の問題です。試合が始まってしまうと監督が大きく流れを変えられるのは選手交代しかありません。監督が試合をどう読んで、何が必要かを判断し、どの選手を入れ替えか、というのは本大会でも勝利への重要なファクターになります。
森保監督の交代が遅いのは、選手の出場時間を長く確保して、どこまで出来るか確認しているのではないかという見解もあるようです。でも僕は45分も出場したらその選手へのチャンスは十分に与えられたことになると思います。
今は、相手が有利な状況になってしまった後に選手を投入するというパターンをよく見ています。ですが、もっと積極的に動いて主導権を握ってもいいのではないでしょうか。そういう采配を観たいと思います。
2つ目は、選手の意識の問題です。このU-23アジア選手権のメンバーから五輪に行ける選手は6人から8人でしょう。前回も書きましたが、もうアピールする機会はあまり残っていません。だったら「自国開催の五輪に出場したい」という気持ちをもっと前面に押し出していいのではないでしょうか。遠慮することなく、後悔のないようにプレーしてほしい。選手にはそういう戦いを求めたいと思います。
関連情報(BiZ PAGE+)

1973年生まれ。横浜フリューゲルス、ヴェルディの他、ブラジルなどでプレー。アトランタ五輪では、主将として28年ぶりに五輪出場を決めた。2005年引退後は解説の他、少年サッカー普及に従事。2009年、ビーチサッカー日本代表としてW杯に出場。ベスト8に貢献した。