このパウリーニョ(8番)らを擁する広州恒大の後塵を拝した広島。敵地とはいえ、手痛い完敗に終わった。(C)Getty Images

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 過酷なアウェーの地で、完敗を喫した。

 3月5日、アジア・チャンピオンズリーグの第1節が行なわれ、グループFのサンフレッチェ広島は敵地で強豪・広州恒大と対戦。直近のJ1リーグから先発11人を総入れ替える大胆策で臨んだ。

 試合は序盤こそいくつか好機を掴んだ広島だったが、徐々に総合力で上回る広州恒大に圧倒され、前半のうちに2点のリードを許す展開。後半になると相手のペースダウンもあってボール支配で優位に立つも、なかなかチャンスを迎えるには至らず、そのまま0-2の敗北を喫した。

 
 この一戦をレポートしたのが、世界的なネットワーク『Fox Sports Asia』の名物記者であるガブリエル・タン氏だ。「広州恒大がACL初戦で、あまりにも悲惨なサンフレッチェを難なく下す」と題して、こう報じている。

「のっけから広州恒大は優勝候補としての力を見せつけ、サンフレッチェに反撃の糸口も時間もまるで与えなかった。早々に2点のリードを奪うと、後半はそれで満足とばかりにペースを落としたのだ。サンフレッチェはそれでも攻撃面で脅威となり得ず、過去2度アジア王者に輝いた相手に完璧なスタートを提供したのである」

 なんとも手厳しい論調だ。

 黒星発進となった広島は、続く第2節(3月12日)に本田圭佑を擁するメルボルン・ビクトリーとホームで戦う。F組は広州恒大がグループリーダーとなる可能性が高いだけに、なんとか2位争いには食い込んでいきたいところだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部