モノづくり技術×新鋭アートで付加価値を作る
作品は鏡面加工された幅120ミリメートル、長さ2700ミリメートルのステンレス板が斜度10度の角度で部屋の白壁3方から突き出し、石こうのオブジェとともに設置。視覚の虚実、素材が持つ質感のイメージギャップなどが感じられる空間となっている。
同社は5年前に金属箔研磨の独自技術と専用装置を開発しており、海外からの引き合いも多い。その技術を応用できること、さらにはメンテナンスが難しくならないような面の加工粗さや、0・3ミリメートルという極薄の側面を加工することなどを逆提案したこともあり、「加工については完全にお任せだった」(早川氏)という。
オンリーワンを創出する芸術家と、均一の製品を量産するのが目的の製造業者。目指す方向の違いから制作前の打ち合わせではかみ合わないこともあったが、同じ目線で語り合ううちに着地点も合致。赤羽社長は「こうした試みにより中小企業が持つ技術に光が当たり、付加価値につながってほしい」としている。同作品は2019年1月20日まで「霧の抵抗 中谷芙二子」と同時に展示される。
