戦闘機からMRJまで。発注先から信頼される「設計十訓」
航空宇宙産業が集積する愛知県に、980人の社員の7割近くが在籍する。航空機だけでなく、治工具など生産設備の設計にも強い。三菱航空機(愛知県豊山町)が開発中の国産小型ジェット旅客機「MRJ」の設計にも関わっている。
海外にも進出している。14年に中国・上海市に初の現地法人を設立。日系メーカーの中国工場の品質確保のため、工場の生産設備の設計や、製品自体の設計を手がけてきた。
17年には、米ワシントン州に2カ所目の現地法人を設立した。米ボーイングの主力工場など航空機産業が集積するエバレット市内に立地する。森実社長は「ボーイングのサプライヤーと取引したい」と意気込む。同州では三菱航空機がMRJの飛行試験を実施しており、設計を支援している。自動車業界からの受注拡大も目指す。
今後の方向性として、仕事の付加価値を高めることを掲げる。カギとなるのが、社員の8割を占めるエンジニアだ。森実社長は「技術の進歩についていき、生涯エンジニアでいてほしい」と期待をかける。それが付加価値向上につながるとみるからだ。中国、韓国の留学生など外国人を毎年数人採用し、幅広い人材を集めている。競争力の源泉である人材に磨きをかけ続ける。
(文=名古屋・戸村智幸)
