従業員20人以下の企業めぐる政策議論、生産基盤の強化へ
企業庁は6月末、中小企業政策審議会(経産相の諮問機関)第11回小規模企業基本政策小委員会を開き、小規模事業者との取引や取り組み状況について意見を交わした。帝国データバンクの調査結果を提示し、小規模事業者についてどこまで“見えている”かを共有した。自動車メーカーのサプライチェーンは階層構造となっており、取引先数は最も多いトヨタ自動車で1万1007社、最も少ないマツダで1221社ある。自動車メーカーと直接取引しない、階層が離れた取引先ほど小規模事業者が多く、上位階層への依存度も高い傾向が確認された。
スバルの加藤洋一取締役専務執行役員は、電動車拡大に伴い「仕事量が大きく減少し存続の危機を迎える取引先の対応が今後の重要なテーマ」とし、「独自技術の取り組みなど従来ニーズ以上の技術開発が必要」と指摘した。自動車業界の構造転換を踏まえた小規模事業者政策の視点を訴えた。
また別の委員からは、事業承継や人手不足による廃業リスクは「地域経済にとって大きな損失」との考えや「サプライチェーンや企業の枠を超えて情報をやりとりする仕組みを作る必要がある」との意見が出された。
