需要拡大に冷や水も。品質不正で自動車へのアルミ採用はどうなる?
UACJは10月末、車のボンネットなどに使うアルミパネル材の国内の生産能力を、20年に現在比4倍の年13万トン強にする計画を発表した。
神戸製鋼所は真岡製造所(栃木県真岡市)内に年産能力10万トンのパネル材専用ラインを新設し、20年に稼働する方針。三菱アルミニウム(東京都港区)はスウェーデンのグレンゲス(ストックホルム市)と共同で、車用熱交換器向けアルミ板材の北米生産の検討に着手した。
UACJの中野隆喜取締役兼専務執行役員は、車用パネル材の国内需要の見通しについて「今は年5万―6万トン程度だが、20年の段階では20万―30万トンに近づく」と予想する。同社は米国でもパネル材を生産。
北米市場ではピックアップトラックに続いてセダンのアルミ化が進む見通しで、20年のパネル材需要は年100万トンを超えるとの見方もある。
中国・天津にパネル材工場を持つ神鋼は、中国の25年のパネル材需要が現在比6倍の年30万トン以上に成長すると試算。こうしたアルミ材の需要拡大の流れは、電池重量との兼ね合いで車体軽量化が必要な電気自動車(EV)の普及でさらに加速する可能性がある。
