メンタリストDaiGo“いじめ体験は、自分が変わるチャンスだった”
脳科学者の茂木健一郎がお届けするTOKYO FM「Dream HEART」。6月12日は、メンタリストのDaiGoさんが出演。イギリス発祥のメンタリズムを日本のメディアに初めて紹介し、日本唯一のメンタリストとしてテレビで話題に。4月に初の格言集『メンタリストDaiGoの心を強くする300の言葉』を出版したDaiGoさんに、自身のいじめ体験から得た教訓やメンタルを強くする方法を教えていただきました。
茂木「『メンタリストDaiGoの心を強くする300の言葉』。これは、どういう方に読んでいただきたいですか?」
DaiGo「もともとTwitterで始めたことがきっかけだったんですけど、僕は本が読むのが好きで、がっつり本を読んで学び取りたいっていう事が多かったんです。若い世代、仕事が忙しい方は、じっくり本を読む時間がとれないと思うんですが、何冊も読んでいくと、グサッとくる1行の言葉があったりするんです」
茂木「ありますね」
DaiGo「そういうのをきっかけにして人生が変わったり、問題が解決したりするので。だったら、その言葉だけをまとめたらいいんじゃないかと思って作ったんです」
茂木「なるほど」
DaiGo「実際にTwitterでテスト済みで、反響が大きかったもの、リツイートが多かったものをまとめています。だから、多くの人の心に刺さった言葉が並んでいるんです」
茂木「全部実験済みなんだ、そのへんが理系男子っぽいよな〜(笑)。DaiGoさんは、最初から自信にあふれたナイスガイじゃなかったんですよね?」
DaiGo「小1から中2まで、めちゃくちゃいじめられっ子で。友達もいなかったし、超ネガティブで人前に立って喋るなんて出来なかったですね」
茂木「8年間は長いですよね」
DaiGo「今みたいにTwitterとかもなかったので問題になることもなくて。僕が小学校の頃は、先生も見て見ぬ振りな感じの空気でした」
茂木「それは辛かったですよね」
DaiGo「そうですね。よく、“学習性無力感”って心理学で言いますけど、途中からは自分が無力であることを受け入れてしまって、辛いとかではなくなるんですよ」
茂木「どんな感じになるの?」
DaiGo「いじめられることを正当化するというか、”自分がダメでいじめられてるんだから、しょうがないんだな”となってくるんですよ」
茂木「どうやって、そこを抜けられたんですか?」
DaiGo「8年間耐えていたんですけど、8年経って、初めて母親のことをバカにされたんですね。それでカチンときてしまって、バカにされたのが工作室で、足元にナタがあって”殺してやろう”と思ってナタを投げたんです。でも、スポーツテストではハンドボールが5メートルも飛ばないような投擲能力しかなくて、前に投げたつもりが横の壁に刺さっちゃったんですね」
茂木「笑うところかが分からないですけどね(笑)」
DaiGo「それで大きなことを学んで、しばらく学校を休んで……誰も怪我しなかったんですけど、自分がナタを投げたことによって”あいつヤバイ”と、周りの見る目が変わったんです」
茂木「怒ると怖いと」
DaiGo「今までは、クラスが変わったら誰かが助けてくれるかも、先生が変わったら助けてくれるかもと待っていたんですけど。自分が行動して、こんなに簡単に周りの見る目が変わるんだったら、全部自分で変えてやろうと思ったんです。それで、今までの自分の特徴を全部紙に書き出して、全部逆にしたんですね。例えば、当時天然パーマだったので、ストレートパーマをかけたり。メガネをコンタクトレンズにしたり、成績で言ったら下から3番目、それをトップ3って決めて、一個ずつクリアしていったんです」
茂木「逆に、それできるのがすごいですけどね」
DaiGo「追い詰められていたので、そうするしかなかったんです。いじめられていたのは、今はチャンスだったなと思うんですよ。人間って、変わらなくてはいけない理由がないと変わらないんですよ。平和に暮らしている人は、平和に生きて、普通の大学行って、普通に就職して、普通に死んでいくんですよ。でも、当時の僕と同じようにいじめられている子たちは“今、変わらないといけない理由”があるんですよ。だから、大きく人生が変わるチャンスだと、いつも言っています」
茂木「リスナーの中には、新しい生活がスタートして“五月病”とか、メンタル的に辛い思いをしている人がいると思いますけど、どうしたらいいですか?」
DaiGo「いくつか方法がありますが、自分でやってみて一番良かったのは、運動と瞑想です」
茂木「運動はどういうことをしたんですか?」
DaiGo「メンタルを鍛えようと思ってやったのが、『Mental and physical』トレーニングです。瞑想を20〜30分、簡単な散歩を20〜30分やるトレーニングで、うつが改善される効果が分かっているんですよ」
茂木「瞑想の仕方は?」
DaiGo「呼吸をゆっくりにするんですね。1分間に4回〜6回くらい。10秒かけて、1回の呼吸をする感じです。オススメは3〜4秒かけて吸って、6〜7秒かけてゆっくり吐く」
茂木「それだけで瞑想の効果があるんですね」
DaiGo「背筋を伸ばして胸を張って、目を閉じて体を動かさないようにして、呼吸をやるだけです」
茂木「それと、散歩ですね。これだったら、みんな出来ますよね」
DaiGo「けっこう簡単で、僕も“本当に効果が出るのかな?”と思ったんですけど、実際かなりポジティブになりますよ」
脳科学者・茂木健一郎がパーソナリティをつとめるTOKYO FM「Dream HEART」。6月19日の放送では、引き続き、DaiGoさんにお話をうかがいます。毎回、日本や世界で“挑戦”をテーマにチャレンジする人々を迎え、その挑戦に迫ります。
<番組概要>
番組名:「Dream HEART」
放送エリア:TOKYO FMをはじめとする、JFN全国11局ネット
放送日時:毎週日曜22:30〜22:54
パーソナリティ:茂木健一郎
番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/dreamheart/
茂木「『メンタリストDaiGoの心を強くする300の言葉』。これは、どういう方に読んでいただきたいですか?」
DaiGo「もともとTwitterで始めたことがきっかけだったんですけど、僕は本が読むのが好きで、がっつり本を読んで学び取りたいっていう事が多かったんです。若い世代、仕事が忙しい方は、じっくり本を読む時間がとれないと思うんですが、何冊も読んでいくと、グサッとくる1行の言葉があったりするんです」
茂木「ありますね」
DaiGo「そういうのをきっかけにして人生が変わったり、問題が解決したりするので。だったら、その言葉だけをまとめたらいいんじゃないかと思って作ったんです」
茂木「なるほど」
DaiGo「実際にTwitterでテスト済みで、反響が大きかったもの、リツイートが多かったものをまとめています。だから、多くの人の心に刺さった言葉が並んでいるんです」
茂木「全部実験済みなんだ、そのへんが理系男子っぽいよな〜(笑)。DaiGoさんは、最初から自信にあふれたナイスガイじゃなかったんですよね?」
DaiGo「小1から中2まで、めちゃくちゃいじめられっ子で。友達もいなかったし、超ネガティブで人前に立って喋るなんて出来なかったですね」
茂木「8年間は長いですよね」
DaiGo「今みたいにTwitterとかもなかったので問題になることもなくて。僕が小学校の頃は、先生も見て見ぬ振りな感じの空気でした」
茂木「それは辛かったですよね」
DaiGo「そうですね。よく、“学習性無力感”って心理学で言いますけど、途中からは自分が無力であることを受け入れてしまって、辛いとかではなくなるんですよ」
茂木「どんな感じになるの?」
DaiGo「いじめられることを正当化するというか、”自分がダメでいじめられてるんだから、しょうがないんだな”となってくるんですよ」
茂木「どうやって、そこを抜けられたんですか?」
DaiGo「8年間耐えていたんですけど、8年経って、初めて母親のことをバカにされたんですね。それでカチンときてしまって、バカにされたのが工作室で、足元にナタがあって”殺してやろう”と思ってナタを投げたんです。でも、スポーツテストではハンドボールが5メートルも飛ばないような投擲能力しかなくて、前に投げたつもりが横の壁に刺さっちゃったんですね」
茂木「笑うところかが分からないですけどね(笑)」
DaiGo「それで大きなことを学んで、しばらく学校を休んで……誰も怪我しなかったんですけど、自分がナタを投げたことによって”あいつヤバイ”と、周りの見る目が変わったんです」
茂木「怒ると怖いと」
DaiGo「今までは、クラスが変わったら誰かが助けてくれるかも、先生が変わったら助けてくれるかもと待っていたんですけど。自分が行動して、こんなに簡単に周りの見る目が変わるんだったら、全部自分で変えてやろうと思ったんです。それで、今までの自分の特徴を全部紙に書き出して、全部逆にしたんですね。例えば、当時天然パーマだったので、ストレートパーマをかけたり。メガネをコンタクトレンズにしたり、成績で言ったら下から3番目、それをトップ3って決めて、一個ずつクリアしていったんです」
茂木「逆に、それできるのがすごいですけどね」
DaiGo「追い詰められていたので、そうするしかなかったんです。いじめられていたのは、今はチャンスだったなと思うんですよ。人間って、変わらなくてはいけない理由がないと変わらないんですよ。平和に暮らしている人は、平和に生きて、普通の大学行って、普通に就職して、普通に死んでいくんですよ。でも、当時の僕と同じようにいじめられている子たちは“今、変わらないといけない理由”があるんですよ。だから、大きく人生が変わるチャンスだと、いつも言っています」
茂木「リスナーの中には、新しい生活がスタートして“五月病”とか、メンタル的に辛い思いをしている人がいると思いますけど、どうしたらいいですか?」
DaiGo「いくつか方法がありますが、自分でやってみて一番良かったのは、運動と瞑想です」
茂木「運動はどういうことをしたんですか?」
DaiGo「メンタルを鍛えようと思ってやったのが、『Mental and physical』トレーニングです。瞑想を20〜30分、簡単な散歩を20〜30分やるトレーニングで、うつが改善される効果が分かっているんですよ」
茂木「瞑想の仕方は?」
DaiGo「呼吸をゆっくりにするんですね。1分間に4回〜6回くらい。10秒かけて、1回の呼吸をする感じです。オススメは3〜4秒かけて吸って、6〜7秒かけてゆっくり吐く」
茂木「それだけで瞑想の効果があるんですね」
DaiGo「背筋を伸ばして胸を張って、目を閉じて体を動かさないようにして、呼吸をやるだけです」
茂木「それと、散歩ですね。これだったら、みんな出来ますよね」
DaiGo「けっこう簡単で、僕も“本当に効果が出るのかな?”と思ったんですけど、実際かなりポジティブになりますよ」
脳科学者・茂木健一郎がパーソナリティをつとめるTOKYO FM「Dream HEART」。6月19日の放送では、引き続き、DaiGoさんにお話をうかがいます。毎回、日本や世界で“挑戦”をテーマにチャレンジする人々を迎え、その挑戦に迫ります。
<番組概要>
番組名:「Dream HEART」
放送エリア:TOKYO FMをはじめとする、JFN全国11局ネット
放送日時:毎週日曜22:30〜22:54
パーソナリティ:茂木健一郎
番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/dreamheart/