広島FW佐藤寿がクラブW杯開幕戦に向けて激白「結果を出さなければ意味がない」
3年前の戦いに思いを馳せた。2012年にJリーグを初制覇した広島は、同年末に開催国枠でクラブW杯に出場し、1回戦で今大会と同じくオセアニア王者のオークランド・シティ(ニュージーランド)と対戦。スコアレスの状態から青山敏弘が豪快なミドルシュートを決めてベスト8に進出した。だが、準々決勝ではアフリカ王者アル・アハリ(エジプト)に1−2で惜敗。その先の舞台へ進むことができなかった。寿人自身はアル・アハリに一矢報いたゴールと、その後に行われたアジア王者蔚山現代(韓国)戦から奪った2ゴールでセサル・デルガド(モンテレイ/メキシコ)と並んで3ゴールで大会得点王となったが、アフリカ王者を倒して勝ち進めなかった悔しさが胸に強く残っているという。
世界でステップアップするイメージはできている。まずは初戦でオークランドにしっかりと勝利し、準々決勝では前回大会で煮え湯を飲まされたアフリカ王者にリベンジ。そして南米王者に挑み、その先に待つであろうヨーロッパ王者のバルセロナに向かっていく――。チームも選手も高いモチベーションで臨む中で、誰よりもこの大会を楽しみにしているのは選手自身だ。寿人は言う。
「息子に『ネイマールのサインをもらってきてね』と言われて(笑)。サインをもらうためじゃなくて、バルセロナと試合をするため、勝つために行くんだよって言いましたよ。ただ、多くのサッカーファンがバルサが日本に来ることを楽しみにしていますし、もしJクラブが対戦することになったら……クラブW杯ではガンバ大阪がマンチェスター・U、浦和レッズがミランと対戦して、自分も浦和とミランの試合は横浜まで見に来たんですけど、見ていてワクワク感があった。そういった意味でも自分たちが実際に戦う側に立ちたいし、たくさんのハードルがあるけど、それを乗り越えて行きたい」
広島は今シーズンのJリーグでは勝ち点、得点で34試合制での過去最多記録をマークし、守備面でも1試合1失点以下という堅守を披露した。寿人が「2012年より間違いなくチーム力は上がっている」と語るとおり、安定感や選手層、臨機応変さ、勝負どころでの決定力は前回大会よりも確実に上だ。
「全員の力が上がっているので、どんなメンバーが出ても、どういう状況になっても2012年以上のチームだと思う。前回以上に手応えはありますし、そういう意味ではしっかり結果を出していきたい。2012年の初優勝から連覇を経験して、今年が3回目の優勝。選手は入れ替わっていますけど、それ以上にチームとして成長してきた手応えがある」
4年間で3度のリーグ制覇。まさに“J最強”のクラブが世界に挑む。寿人がミランに挑戦する浦和を見てワクワクしたように、見る側を期待以上に楽しませてくれるのか。そして彼らも存分に楽しむことができるのか。まず最初の関門となるオークランド・シティとの1回戦は、10日(木)19時45分にキックオフを迎える。
文=青山知雄

