元管理人が書類送検! ネット上では擁護の声が多数、本人はいたって平常
インターネットの巨大掲示板「2ちゃんねる」の創始者にして元管理人である“ひろゆき”こと西村博之さんが昨日、麻薬特例法違反(あおり、唆し)幇助(ほうじょ)の疑いで書類送検されたニュースは、皆もよくしっていることと思う。掲示板は情報交換の場所(プラットフォーム)であって、それを健全に利用するのか、それとも不健全に利用するのかは掲示板を利用するユーザーのモラルにかかっている。システムの悪用は必ずあるわけで、それを全部監視して、しらみつぶしにしろというのは、現実的に考えて無理だ。

ネット上を見回すと今回の書類送検に関しては、擁護する声のほうが多い。極論だが「誰かを脅迫するのにプリンターで脅迫状を印刷し、それを封筒に入れて郵便で送った」とした場合、まず脅迫状を印刷させたプリンターが脅迫の手伝いをしていることにならないか? 脅迫状を入れることができる封筒も脅迫に加担しているので、その封筒を作った企業も悪いことにならないか? そしてそれを相手に届けた日本郵便というシステムが悪いことにならないか? 解釈の仕方でなんとでもなるといっているようなものだ。

さらに拡大解釈を続けて行くと、脅迫状を書いたワープロソフトも悪い、そのソフトを走らせたOSが悪い、OSが動くPCが悪い、PCを構成するパーツを作ったメーカーが悪いとなってしまい、挙げ句に脅迫の幇助(ほうじょ)の疑いでインテルが家宅捜索を受けることになってしまうかもしれない。このように解釈しだいで、どんなものにも適用できてしまう。

掲示板のようなプラットフォームを作ることが罪になるという流れは、IT関連に多い。たとえばP2Pの代名詞、ファイル交換ソフトWinnyの作者が逮捕されて無罪を勝ち取るまで長年裁判をしていたことが記憶に新しい。これも「P2Pみたいなソフト作ったら悪用する人が出ると予想していたにも関わらずリリースしたお前が悪い」という理屈だった気がする。

捜査機関側としては「2ちゃんねるが犯罪で利用されている=作ったやつが悪い!」「2ちゃんを潰せば、使える掲示板がなくなって犯罪が減る」と考えているのであれば大違いだ。また第二、第三の2ちゃんが登場してくるだけだ。こうした人を捕まえるというような動きではなく、ネットのモラルを向上させることに注力したほうが、よほど健全であると思うのだがどうだろう。

なんて熱く語ってみたが、書類送検された当のご本人は、ドワンゴの斎藤Pこと斎藤光二氏とのツーショットのツイートをRTするなど、極めて平常運転のご様子だ。本人のことは置いといたとしても、こういった拡大解釈や無理やりのこじつけで書類送検されるようなことが許されていいわけがない。我々ネットユーザーも声を出して抗議していく必要があると思う。

togetter:【2ch】ひろゆき書類送検で警察dis祭【麻薬特例法違反幇助】
togetter:【これはヒドイ!2ちゃんねる創設者ひろゆきに薬物売買情報放置の容疑 見せしめ逮捕か


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