Xperia E4は中国新興メーカー打ち負かす戦略モデルだった「E4が世界で勝てるポイントをチェック」
一方、突如発表されたスマホがグローバル向けとなる『Xperia E4』である。
この製品は今のところ日本での発売はアナウンスされていない。それもそのはずで、Xperia E4は性能的にはミドルレンジであり、日本で販売されている高性能な端末よりもワンランク下に位置する製品なのだ。
だがこのXperia E4はソニーのスマホシェアを引き上げるための戦略的なモデルのようだ。それもiPhoneやGALAXYなどのハイエンド製品と戦うのではなく、中国の新興メーカーが勢力を増すアジアの新興国や途上国で勝負を挑む製品となる。
それに加えてヨーロッパなどの先進国では学生などに「おしゃれなソニースマホ」として、デザインでもアピールできるモデルとなるだろう。なぜならXperia E4の最大の特徴は機能よりもその外見だからだ。

これまでのXperiaシリーズとは異なるデザインテイストのXperia E4
今までのXperiaシリーズは角の立った直線的なイメージを与えるスタイリッシュなデザインだった。これに対しXperia E4は全体的に丸みを帯びた形になっている。側面から見れば実サイズより薄く感じ、手にも持ちやすい。そしてXperiaシリーズの顔とも言うべき側面の大きな電源ボタンはアルミ製とし高級なスイッチのような印象だ。
海外市場でもソニーはXperia Z3を代表とするハイエンドモデルは人気がある。
だがこれまでのXperia EシリーズやMシリーズなどのミドルレンジモデルは、ハイエンド製品と同じデザインとしたことが裏目となり、プラスチック製のボディーなどで見劣りしてしまった。ましてやミドルレンジクラスは中国勢だけでなくサムスン電子やLGなどの韓国勢も多数の製品を揃う激戦区だ。
ハイエンド市場では光る製品を海外でも出し続けてきたソニーだが、ミドルレンジ製品は大量の他社品の中に埋もれてしまっていたのだ。
Xperia E4のデザインは、「ソニー製品だけどどことなく安っぽい」というこれまでの同社ミドルレンジ製品のイメージを大きく打ち破ったものとなっている。スペックは5インチディスプレイで実用性は十分。解像度が若干低いものの、ソーシャルサービスとWEBを使う程度のライトユースなら十分だろう。

ターゲットは機能よりもデザインや使いやすさを重視するユーザー。先進国では学生層が飛びつきたくなる製品だ
またスタミナモードにより2日間連続利用できることは新興国では大きなアピールポイントとなる。しかもソニーならではの高音質な音楽再生機能も充実している。新興国ではスマホを音楽プレーヤー代わりに利用するユーザーも多いし、先進国でも若者はストリーミングの音楽サービスを多用している。このクラスのスマホを買うユーザーのことを熟知した製品になっているわけだ。
価格は2万円前後と推定されているが、ヨーロッパではキャリアがSIMロックをかけて半額以下、数千円で販売するだろう。おしゃれなボディー、低価格、高音質な音楽再生、そして普段利用に十分な性能を備えたXperia E4。同価格帯の中国新興メーカーのスマホと十分戦える製品になっており、各国でベストセラーになる可能性も十分秘めているだろう。
山根康宏

