【セルジオ越後コラム】ブラジルはいつかドイツに感謝する日がくる
その要因を探れば枚挙にいとまがないが、一つ言えるのは、スタンドを含めブラジル全土の感情的な雰囲気が、より傷を深くしたということだね。開催国、それもただの開催国ではなく、サッカー王国を自負するブラジルだ。そこにネイマールの負傷が重なり、試合前は本当に異様な雰囲気だった。この試合だけではない。どの試合でも国歌が流れるたびに、選手や観客が涙を流すのだ。
描きすぎたものが大きすぎて、7失点惨敗という結果とのコントラストに、みんなが心を痛めている。そのサッカーを冷静に見れば、ドイツに負けることはまったく驚きではなかったけど、7失点はさすがに予想できない。けれど中途半端ではなく徹底的にやられたことで、ブラジルにとって自分たちを見つめ直すいいきっかけになるかもしれないね。
昨今のブラジルは明らかに課題を抱えている。例えばネイマール以外パッとしたFWがいないのは今大会でも証明された。あまりにも無残に白日の下にさらされた課題に対してどうするか。長い目で見れば、かならず良い経験だったと思える時、いつかドイツに感謝する時が来るよ。

サッカー解説でお馴染みのセルジオ氏による辛口コラム。
