【Sports Watch】自らの悪事を堂々とブログに掲載する高校球児達
日大三高の優勝で幕を閉じた、第93回全国高校野球選手権大会だが、球児達の熱戦に泥を塗るあきれるような問題が発覚した。
22日、青森県勢として42年ぶりに決勝へと駒を進めた光星学院の野球部員3名が、昨年末に飲酒をしたとして同校が処分を発表したのだ。
飲酒発覚のきっかけは、なんと本人達が自らのブログに書き込んでいたという軽率極まりないもの。この事実が掲示板上で話題になるや、まとめ系ブログでも相次ぎ紹介され、広まった。
それだけではない。
奇しくも同日、同じく甲子園に出場した名門校のエースが、自身のブログでプロ野球チームから商品の提供を受けたかのような記述をしていたことも明らかとなり、ネットでは「栄養費をもらっていたことをブログで暴露」などと、こちらもまた大きな話題となった。
栄養費とは、プロ野球界用語で、入団前のアマチュア選手に球団側が“栄養費を支援する”という建前で金銭を渡すこと。いわゆる裏金である。2004年、現ヤクルト・スワローズの一場靖弘が、巨人から総額約200万円の現金を与えられていたことが明るみになると、同球団は、関係者4人を解任、渡邉恒雄オーナー、堀川吉則会長は引責辞任をするに至る大問題へと発展した。
今回“栄養費授与疑惑”が持ちあがったのは、今年5月、前述した球児がアップしたとされるブログにある。
すでに該当するブログは削除されているものの、ネットで世界中に情報を発信できる現代、甲子園出場校の選手達が飲酒した事実を堂々と明かしたり、具体的な球団名とともに商品提供を受けたことを書き込むなど――、(後者が事実であれば、むしろ球団側に非を問うことになるが)高野連は野球以前に球児達の情報リテラシー教育から取り組む必要があるといえよう。