中東情勢の影響を受け、中国の一部の都市にもジャスミン革命の風が吹いている。専門家は、中国経済の安定成長の維持が、ジャスミン革命の波及を食い止めるための鍵だと指摘している。多維新聞網が伝えた。 

 米VOAの21日の報道によれば、この日に開かれた中国共産党中央政治局の会議では、「2011年の経済情勢は極めて複雑であり、引き続き積極的な財政政策と穏健な通貨政策を実施する」との認識を確認し、「景気低迷を防ぎ、物価の安定を保ち、より一層内需を拡大する」との方針を打ち出した。

 一見、決まり文句に見える会議声明だが、その実、中国経済が直面している重大な挑戦と、ジャスミン革命の波及に対する中共上層部の懸念を反映しているとの意見もある。

 米カリフォルニア州立大学のTeresa Wright教授は、中国では経済成長と同時に社会のひずみが浮き彫りになっているとし、「貧富の格差が社会の不安定の大きな要因であり、景気の悪化または急激な失速によって、全体の情勢に大きな変化が起きる可能性がある」と指摘している。

 同教授はまた、中東のジャスミン革命の中国への影響については、「経済発展が遅れ、民衆の不満が積もるエジプトと、経済が急成長している中国では、状況が異なる」との認識を示した。また、「成長によって恩恵を受けている人々は、収入が増加し経済が発展している段階での大規模な社会変革は望まないだろう」とし、中国共産党にとって現在の鍵は、経済の合理的な成長を維持することだと指摘した。(編集担当:中岡秀雄)



■最新記事
大陸の民主化デモ毎週実施へ、合言葉は検閲しづらい「両会」に―台湾メディア
国家転覆容疑で2人、中国、集会の呼び掛け転載で拘束
中国高官が言明、「中国では革命起きない」
ジャスミン革命に中南海おびえる、現在は完全制圧に成功―中国
民主化運動活動家、集会参加途上に襲撃され「袋叩き」と判明=広東