【仏国ブログ】日本の漫画「神の雫」が、フランスワインの人気に大きな貢献
フランスでは11月のボジョレーヌーボーの解禁日には、世界に先駆けてワインの発売を祝い、盛り上がっている日本の様子が好意的に報じられることがある。
フランスのブログ「Vupar」では、フランス産以外のワインに押され、フランスワインの売上は本国において減少気味である。しかし、日本ではフランスワインの人気は健在であり、また韓国でもフランスワインがブームだと伝えている。
筆者は、この理由として、アジアでの人気は、日本の漫画作品「神の雫」の貢献が大きいのではないかという見方を示している。同作品は2009年7月には「グルマン世界料理本大賞」の最高位である「殿堂」をパリで受賞。また今年1月には、作品の原作者と作画者がフランスのワイン専門誌「ラ・ルビュー・ド・バン・ド・フランス」の最高賞を受賞した。フランス国内でもフランス語版が出版されており、作品の知名度も高まりつつある。
筆者は、「神の雫」は特権階級的な要素が強いフランスワインの世界を、漫画という日本の大衆文化にうまく結びつけ、ワインのファン層を拡大しているのではないかと語る。ワインの醸造学やラベル付けといった、フランスでは一般には門戸が閉じられている知識を、漫画という媒体を通して分かりやすく伝え、読者がワインを身近なものと感じられるようになったと記している。
一部のフランスワイン関係者の中には、ワインと大衆文化の結びつきを快く思わない場合もあるようだが、この特権意識こそが、親しみやすい国外産ワインに比べてフランスワインの販売低下につながる原因ではないかと述べている。
筆者は、大衆文化が特権文化にもたらす影響は大きいと皮肉をこめて指摘し、フランスワイン販路拡大のためには、関係者の意識改革が必要だと記している。(編集担当:山下千名美・山口幸治)
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