大の里

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 日本相撲協会は30日、東京・墨田区両国国技館で理事会を開き、来年1月の初場所から力士の待遇改善を行うことを決めた。幕内の優勝賞金は倍増の2000万円となる。優勝賞金などの改定は1994年以来で33年ぶり。関取の給与も8年ぶりに改定され、約10%増額される。合わせて同場所から東京、大阪における本場所の入場料金の改定も行われる。

 力士にとって朗報だ。来年1月の初場所から優勝賞金や給与が増額される。33年ぶりに改定される優勝賞金は各段とも対象だが、幕内は現行の1000万円から2000万円と一気に2倍となった。三賞賞金も200万円から300万円に増加。月額給与も8年ぶりに改定され、横綱は300万円から330万円、十両は110万円から120万円に上がる。幕下以下の場所手当なども増額される。

 日本相撲協会は2年連続で90日間札止めと相撲人気の高まりにより、3年連続の黒字決算。八角理事長(元横綱・北勝海)は5月30日付のスポーツ報知のインタビューで「協会員の手当も増やしていきたいと思っている。頑張ればお客さんが来てくれて、収入面も良くなる。そういう形で還元していきたい」と約束していた。近年の物価の高騰や力士の待遇が据え置かれていた現状も考慮し、今回の決定となった。

 同じタイミングで物価や人件費上昇によるコスト増を背景として20年5月場所以来となる本場所の入場料金改定も決めた。東京開催場所と3月の春場所の入場料金は升席と椅子席ともに値上げする。東京開催場所はマスSS席の新設、14日目と千秋楽料金の設定も行い、増収分は協会員の処遇改善や相撲診療所への医療機器の導入、開館から40年以上が経過した両国国技館の整備、バリアフリー化に充てるという。

 理事会後に取材に応じた藤島広報部長(元大関・武双山)はファンに向け「ご負担をかけることになるが、さらに充実した相撲をお見せし、館内の設備なども充実を図っていく」と理解を求めた。(林 直史)