【インタビュー】7年ぶりヨーロッパツアーを経て「我らBAND-MAID、これまで以上にカッコ良くなっている」

実に7年ぶりとなるヨーロッパツアーからの帰国直後にあたる6月下旬のある日、BAND-MAIDの面々に話を聞いた。
大観衆を踊らせずにおかない「ENERGETIC」、5人とご主人様お嬢様たち(ファンの呼称)とを繋ぐ約束の歌というべき「Days」、そして実は2年ほど前から温められてきたというヘヴィチューンの「CAGE」という三者三様の楽曲が詰まった最新シングルが話題を集めている今日この頃ではあるが、今回はやはり欧州での日々についても、彼女たちの記憶が鮮明なうちに訊いておきたい。とはいえ会話は、このバンドの仲の良さを無言のうちに伝えるかのような「ENERGETIC」のミュージックビデオのことから始まったのだった。
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──早速ですが「ENERGETIC」のビデオについて訊かせてください。終盤の約1分間は皆さんが向き合いながら演奏しているシーンで占められていますが、なんだか本当に楽しそうで、あの場面だけずっと見ていたいくらいでした。
小鳩ミク(G, Vo):あの撮影は本当に楽し過ぎて、裏話がいっぱいありますっぽね。お互いを笑わせ合おうというのがあって、たとえばSAIKIと私を撮っている時には3人が笑わせる側に回っていたんですっぽ。
SAIKI(Vo):そうそう、AKANEはドラムセットの上でブリッジしてみせたり。
AKANE(Dr):ちょっとだけ「やりすぎだ!」って注意されました(笑)。
──メイキング映像が欲しくなってきますが、公開できないようなシーンもあったんですか?
AKANE:ええ、とても(笑)。
小鳩ミク:小鳩もAKANEのノリにちょっと感化されてしまいましたっぽ。
SAIKI:小鳩はAKANE、KANAMI、MISAを笑わせてたんですけど、あの場面は本当に駄目。誰にも見せられない(笑)。
小鳩ミク:ちょっと本気を出しちゃいましたっぽ。
AKANE:それを見て、私は大口を開けて笑ってました。そのシーンが使われてなくて良かった!(笑)
──全員が笑顔で向き合っているのも素敵でしたが、各々の演奏シーンの背景が違っていますよね。あれはこれまでに征服してきた土地を意味しているんでしょうか?
SAIKI:そうですね。これまでの活動を通じて私たちが訪れてきた場所の中からピックアップさせてもらって、それぞれ違った背景を使ってみたり、他にも『Epic Narratives』のジャケットに描かれていたBAND-MAIDの街を再現した風景を背に演奏してみたり。そういった流れは意識したものになってますね。しかもこれまでの自分たちのミュージック
ビデオに関連のある要素もふんだんに取り入れたものになっているんです。

──AKANEさんはお菓子に手を伸ばし続け、MISAさんはウィスキーを飲み続けていますよね?
AKANE:めっちゃ食べました、あの撮影の時は。おなか一杯になっちゃって(笑)。
MISA(B):私はほろ酔いになっちゃって(笑)。あれは本物のウィスキーなんです。撮影だから何度も撮るじゃないですか。そのうちに「あ、ちょっと酔ってきたかも」って(笑)。
──ウィスキーを飲んでいる人もいれば紅茶を飲んでいる人(=KANAMI)も。そして思い出の地を巡りながらも最終的には未踏の地にBAND-MAIDの旗を立てに行く、ということなのかな、と解釈しました。
SAIKI:そうですね。BAND-MAIDの活動を続けていく中で、ご主人様お嬢様にもハッピーサプライズみたいなものがいろいろあるわけですけど、それを楽しんでもらうのはある意味ゲームのようなものでもあると思うんですね。こうして自分たちでストーリーを伝えていくのにもどこかボードゲーム的なところがあるし、そういう遊び心があるところもBAND-MAIDの面白さのひとつだと思うんです。そこで、この先、BAND-MAIDがどうなっていくのかということも含めていろいろ期待していて欲しいという気持ちも込めて、ボードゲームに当て嵌めながら……。しかも今年のツアーではステージで旗を振ったりしているので、そこともリンクさせながら考えていって。実際、今も15周年を見据えながら活動しているので、「私たちが帰って来た時に旗を立てるのは何処だ?」ということも含めて楽しみにしていて欲しい、という想いが詰まっているんです。
──あの映像からすると、15周年の時には宇宙にでも行くのかな、と思えてきますが。
小鳩ミク:確かにちょっと星っぽいですっぽね(笑)。
──どうやって観に行けばいいんでしょうね。その前に、皆さんがどうやってその場所に行くのかって話ですが(笑)。歌詞的にもこれまでの歴史が散りばめられていますし、《価値と勝ちを奪い取るのさ》といった言葉にも「このゲームに勝ちに行くんだ」というニュアンスが込められていますよね。
小鳩ミク:そうですっぽね。過去の自分たちの大事な部分というのを歌詞に取り入れました。また、ボードゲームというアートワークのアイディアも事前に聞いていて、そのイメージにも繋がるような歌詞にしたいなと思っていたので、サイコロを振ったり、ルーレットを回しながら進んでいくみたいな要素が感じられるものというのを意識しながら書いていったんですっぽ。
──そういう話を聞くと、本当にBAND-MAIDのボードゲームを作りたくなってきますね。
小鳩ミク:それ、私たちも言ってたんですっぽ!
SAIKI:スポンサーさんを募りたいところですね(笑)。
──「機材トラブルで一回休み」とかね。
小鳩ミク:実際に起きた過去のトラブルとかを入れていったら面白そうですっぽね。「ロスト・バゲージで振出しに戻る」とか(笑)。
──今回のシングルは曲が新しい順に入っているんですよね。「CAGE」の原曲は少し前に作られていたということですが、たとえば「Days」があるからこそ「ENERGETIC」が生まれた、というような部分もあるんでしょうか?
KANAMI(G):どうだったかな? コンセプトが自分の中であったんです。まず「ENERGETIC」には「2026年、みんなを踊らせたい!」というようなイメージがあって、それに対して「Days」は、2027年のお給仕(ライブ)活動を小休止するというところで「心の支えになるような1曲を」というような意識をもって作ったところがあったので、その2曲をリンクさせたという感じではないんですけど、どちらも自分たちが2026年にピップアップすべき曲というか、(11月のツアーファイナルにあたる)日本武道館までに育てていく楽曲にしたいな、という想いはありました。
──その「ENERGETIC」の初披露はヨーロッパツアー初日のベルリン公演になったわけですよね。その時の感触はどうでしたか? いかにもお給仕で即戦力になりそうな曲だと思うんですが。
小鳩ミク:まさにそうなりましたっぽ。
SAIKI:初めてやった時から手応えがありましたね。
小鳩ミク:ご主人様お嬢様にとって初めて聴く曲のはずなのに、一緒に《LALALA〜》と歌ってくださって。
AKANE:そう、みんな歌ってくれてましたね。
小鳩ミク:いきなり大合唱になって私たちもビックリしましたし、すごく嬉しかったですっぽ。
SAIKI:歌詞に《Dance it out》みたいな言葉が入ってることもあって、すぐに「これは踊る曲なんだ」というのが伝わったのか、皆さんすぐに踊り始めていたので「良かった、ちゃんと届いてる」と思えましたね。

──この曲はいきなりベースで始まりますよね。MISAさんは初披露の瞬間をどんな心境で迎えましたか?
MISA:とにかく初めてだったので、「ENERGETIC」の曲順が近付いてくるにつれて「来るぞ、来るぞ」という緊張感があったんですけど、あとでSAIKIから聞いたところによると、私はまさに「もうすぐ来る!」という顔になっていたらしくて(笑)。ベースから始まるから絶対ミスれないというのもあったし。
──いや、その時点ではまだ誰も聴いたことのない曲だったわけで、万が一ミスをしてもバレなかったんじゃないかと思いますよ(笑)。
SAIKI:私もそう言ってたんです。「ミスったとしてもわかんないよ。答え合わせもできないし、むしろレアなものが聴けたと思ってもらえるかも」と。ただ、MISAはその言葉に納得してなかったようですけど(笑)。
──そこでリラックスするためにビールを一口飲むとか?
MISA:いや、さすがにそれは無理でしたね(笑)。
AKANE:だけど実際、すごく盛り上がったし、結果的には何の問題もなかったんですけどね。MISAが前に出ていった瞬間からお客さんの期待がぐっと上がったのがわかったし。
KANAMI:ただ、あの初日はそれ以外に大変なことがあったんですよ。いきなりオープニングでSAIKIのイヤモニにトラブルがあったんです。
SAIKI:みんなイヤモニを付けていて、まずは当然、オープニングSEが聴こえてくるわけなんですけど、それが流れてこなくて「みんな、聴こえてる?」「うん、流れてる」「いや、流れてない。ヤバい、どうしよう?」みたいなことになって。すると、そこでギターヒーローが登場したんです。
KANAMI:即興でギターソロをやったんです。
──それで時間稼ぎをしつつイヤモニを調整したわけですね? 謎が解けました。実は海外のサイトで当日のセットリストを検索してみたら、ベルリン公演に限っては1曲目の「DOMINATION」の前にギターソロがイントロダクション的に演奏されたと書かれていたので、どういうことなのかな、と思っていたんです。
KANAMI:咄嗟にやったことだったので、スタッフさんもみんな「あれ? 今日は入り方を変えたのかな?」と思っていたみたいで。
SAIKI:誰もトラブルに気付いてない中、モニターの担当者さんとメンバーだけ「どうなるんだ?」って焦っていたんです。
小鳩ミク:あれは焦ったっぽね。
KANAMI:2日目も何かあったよね?
MISA:2日目は私が数年ぶりにピックを落としました。
KANAMI:それ以外にも何かあった気がするんだけど……なんだかもう思い出せない(笑)。
AKANE:何かあったっけ?
──忘れてしまえるくらい些細なことだったのかもしれませんね。結論としては、ある程度のトラブルやアクシデントはどうにか解決できるということなんだろうと思います。
KANAMI:それはありますね。13年やってきたからどうにでもできるね、というようなところが。そういった、ちっちゃいトラブルとかには動じることなく。

──そうした時に臨機応変な対応ができるかどうかというのは、バンド力が問われるところですよね。でも、たとえば皆さんの場合ならセッションで場を繋ぐことも可能だろうし、そうやって解決できるのも、これまで経てきたさまざまなことが実を結んでいるからだと思います。
AKANE:そういう意味でもすごくバンドっぽかったですね。
小鳩ミク:あの時は本当にKANAMIがカッコ良くて、みんな「すごい!」って言ってたんですっぽ。
SAIKI:だけど同時に、「もしもまた同じことがあったら」ということも考えて、みんなで代案を練ったりもしたんです。
小鳩ミク:その場合は「じゃあ次は小鳩が行くっぽ!」とか「AKANEから入ろう」とかって話してましたっぽね。
──「今日は無事に問題をクリアできて良かったね」で終わらせないところがさすがです。今回のヨーロッパツアーでは、比較的固定されたセットリストではあれ、一部の曲を入れ替えるなどしていました。久しぶりのヨーロッパということで、満遍なくいろいろな時代の曲を披露したい、というような配慮もあったのではないかと思います。
SAIKI:そうですね。なにしろ2019年から行けていなかったし、その間にリリースしているものもあまりにも多いので、そこはいろいろと考えました。ヨーロッパでは『Unseen World』のツアーをやれていなかったから、そのことも考えましたし。ただ、最近になってBAND-MAIDを知った人も多いはずだというのもあったので、メンバーにもやりたい曲を募りながら、古い曲と今の曲をバランスのいい比率でやることを重視しましたね。
──そんな新旧取り混ぜられた流れの中、「Days」と「ENERGETIC」はお給仕の後半に続けざまに披露されていたようですね。この2曲を並べて演奏することで、そのコントラストというか表裏一体な感じというのを実感できたところもあったんじゃないですか?
SAIKI:実際に披露してみたことでそれを感じましたね。もっと具体的に言うと、MC中に。「Days」をやってから小鳩が「Days」のことを少し話して、それから私が「ENERGETIC」に向けて煽るという流れでやっていたんですけど、そこでみんなが盛り上がってくれているのを見て「よし、やるぞ!」という気持ちになれたのと同時に、客席にいる皆さんの顔がすごくはっきりと見えて、その表情からも、「Days」を通じてこちらが伝えたかったことがちゃんと伝わっているのがわかったんです。そこであの曲に込められたものについても、私たちだけが思ってることじゃないんだなと思えましたし……。単独公演はロンドンが最後だったんですけど、その時点でもう「ENERGETIC」は定番曲みたいになっていて。会場の一体感もすごくて、そこがまさに最高潮みたいな感じになっていたので、本当に皆さんに助けられたな、と感じました。
──「新曲ですよ」というだけじゃなく、意図するところをちゃんと伝えることができたのも良かったですね。「Days」についての説明をした時、しんみりとした空気になったりはしませんでしたか?
SAIKI:一瞬だけそれもありました。だけど皆さん温かくて、「わかってるよ。また待ってるよ」という反応をしてくださっていたので、こちらとしてもすごく安心感がありましたね。
小鳩ミク:小鳩が話をするのを「うんうん」と深く頷きながら聴いてくださるご主人様お嬢様が多かったので、悲しいというよりも通じ合えている実感がありましたっぽね。それが自分の中でも感動的でしたっぽ。
──ただ、そういった一体感がある中で、思わず勢いにまかせて「See you next year!」とか言ってしまいそうになるところもあったはずです。しかしその言葉だけは言うわけにいかないわけで。
小鳩ミク:そうなんですっぽ。そこについても説明しなきゃいけないと思ったので「7年ぶりに来られてとても嬉しいけれど、来年はお給仕をちょっとお休みします」というMCをした時に「ただ、7年も待っていてくれたということは……」と言ったら、客席にはむしろ笑いが起きていたくらいなので、ヨーロッパのご主人様お嬢様たちは、しっかりと私たちの意向を理解したうえで、次の機会まで待ってくださるはずだと思えましたっぽ。
SAIKI:そう、あの反応はとても心強かったですね。

──今回はベルリン、フランクフルト、ミュンヘン、パリ、ロンドンでの単独公演がすべてソールドアウトになり、しかもそのうえで<DOWNLOAD FESTIVAL>にも出演。各地での盛況ぶりはSNSにアップされていた各地での動画からも伝わってきましたが、ツアー全体を通じて特に印象的だったのはどんなことでしたか?
AKANE:これは海外に限らず日本でも同じことではあるんですけど、皆さんが歌ってくれることにすごく感動させられるんですね。今回のヨーロッパでもそうで、<DOWNLOAD FESTIVAL>の時も合唱が起きているのを目にしたことで「ああ、私たちの音楽はちゃんと届いてるんだな」というのを実感できましたし、「みんな頑張って日本語を覚えてくれてるんだろうな」と思うとそれもまた感動的で。それは海外に行くたびに思うことではあるんですけど、今回こうして7年ぶりにヨーロッパに行けたことで改めてそれを感じましたし、「みんなに会えて嬉しい!」という気持ちになれました。
MISA:私はこのツアーを通じてメンタル的にだいぶ鍛えられました。数年ぶりにピックを落とした件はさきほどもお話ししましたけど、結構ツアーの序盤にメンタルをやられるような出来事があったんです。だけどメンバーに助けられて、励ましてもらって……。
KANAMI:プレイ的な意味で自分の納得のいかないことがあったんだよね? そういう時って、べつに気にするほどのことじゃなくても本人的にガクッとくることがあるものだし。
MISA:うん。だけどそこで立ち直れたのはみんなのおかげ。ピックを落としたのは、照明の関係でよくまわりが見えなかった瞬間があって、そこで動揺したせいだったんです。言い訳になっちゃいますけど(笑)。時差ボケもあったのかな。でも、あとは毎回、各地のビールを美味しくいただきつつ楽しくやれました。お給仕のたびに「今日はどのビールかな?」とか楽しみにしながら。
AKANE:今もうひとつ思い出したんですけど、今回は初めて観に来てくれたご主人様お嬢様がとても多かったんですよ。MCで「初めて観に来た人は?」と訊いた時に、どこの会場でもすごく手がたくさん上がって。そのことにもビックリしましたし、嬉しかったですね。
KANAMI:初めての方がかなりいらしたことについては私も驚いたんですけど、そういった方たちも含めて、皆さん曲をすごくちゃんと聴いてくださってるのが伝わってきて、それが嬉しかったですね。この7年間、私もいろんな曲を作ってきて、自分自身の技量についても頑張って上げてきたつもりでいたんですけど、それが届いているからこそこうしてヨーロッパでも皆さんが観に来てくださってるんだなと思えました。それで、実はこちらに帰ってきた瞬間……というか、まだ向こうにいる間に「この曲の作業を進めていきたいな」というものが出てきて。メンバーにもツアー中に「次はこの曲を進めていきたいんだよね」と言って聴いてもらっていたんです。というのも、実際にヨーロッパで久しぶりにお給仕をしてみて「こういう曲が必要だったかな?」というのが見えてきたので。
──つまり、早くもあのツアーの産物のような曲が生まれつつあるわけですね?
KANAMI:もうできちゃいました(笑)。帰国して、時差ボケで朝の4時とかに目が覚めてしまった時に、そのまま起きて作業をして……その翌々日ぐらいから作業を進めていったんです。ツアーを経てきたことで「早く新曲を作りたい!」という気持ちになれましたし、実際今回の経験を通じてまた1曲できたわけなので、本当に今回のツアーをやれて良かったなと感じています。
──すごいですね! そういえば今回のツアー、KANAMIさんは、曲作りのことは一旦忘れるためにパソコンを持参しなかったんですよね?
KANAMI:そうなんです。パソコンが手元にあるとどうしても作業してしまうし、今回は自分のギターの技術を上げることだけに専念したかったんです。だからツアーバスの中でも弦楽器3人で一緒に練習したりもしてましたし。ただ、そうやってツアーをしながらたくさんインスピレーションを得ることができたので、それをすぐに形にしたいなと思って、帰ってきた途端にまとめてみたんです。やはりヨーロッパにはヨーロッパならではの独特の雰囲気がありますし、「次にこっちに来た時にはこういう曲を披露したいな」というようなイメージが膨らんだところがあったんです。
──しかも国や街によってだいぶ雰囲気が違いますしね。
KANAMI:そうなんですよ。ドイツ、フランス、イギリスのそれぞれでお客さんの雰囲気や盛り上がり方というのも違っていて。私としては、たとえばフランスでは、フロアの前のほうはすごくアグレッシヴに盛り上がっているけど、すごくしっかり聴いてくださってる方がたくさんいるという印象だったんですね。そういうところがすごくいいな、と思って。
AKANE:フランスでは日本のアニメ人気がすごく高いじゃないですか。だからやっぱりアニメとのタイアップ曲への反応がすごかったですね。

──なるほど。ロンドン公演の会場は、ブリクストンという比較的治安が良くないことで知られる地域でしたよね?
SAIKI:それは私たちも言われてました。
AKANE:夜は外を出歩かないように、と。
小鳩ミク:それまでに行ったことのあるロンドンとは雰囲気がまた違ってましたっぽね。ただ、事前にそういった注意は受けていたので気を付けてはいたんですけど、すごく音楽を愛してる街なんだな、ということがそこを歩いてるだけで伝わってきて、なんだか素敵でしたっぽ。
SAIKI:スピーカーを置いてガンガン音楽を鳴らしてる人たちが街なかに居て。レゲエが大音量で流れているかと思えば、次の角を曲がったところではUKロックが流れていたり……。確かに少し物騒な感じではあった気がしますけど、すごく音楽的な空気を感じられる街でしたね。デヴィッド・ボウイの壁画があちこちに描かれていたりもして。それに今回は、7年ぶりのヨーロッパツアーだというのに、会場のキャパシティが当時の2倍になっていたんですね。その事実に感動しましたし、明らかに7年前にはそこに居なかったはずの人たちの多さにも驚かされました。自分たちを初めて観る人たちの割合が高い環境というのも久しぶりだったから、喜びもいっそう強いものになったし、どこの会場でも皆さん一緒に歌ってくれて……。
しかも来年のお給仕活動休止のことについても「いつまでも待ってるから君たちの好きなようにすればいいんだよ」みたいな温かい言葉をかけてくれるし、皆さん「大好き!」とか「愛してる!」とか、LOVEをガンガン伝えてくれるんです。それに対して自分たちとしては、曲で伝えるしかないじゃないですか。そうやって音楽を通じて自分たちの愛を伝えて、なおかつ皆さんからも愛を返してもらえるというのが嬉しかったし、それが自分たちにとってのエネルギーにもなりましたね。しかもご主人様お嬢様の幅がとても広がっていて、たとえば老夫婦の方の姿が目に付いたこともあったんです。「7年前に観てくれた人は?」と尋ねると、そういう方々は絶対手を挙げてくださって。私たちより上の世代の方たちが7年も待ってくださってたんだ、というのが嬉しかったです。同時に、海外でも女性ファンが増えているのを実感できて、それもすごく嬉しかったですね。
小鳩ミク:今のSAIKIの発言にもあったように、7年前の倍の規模の会場をソールドアウトにできたということが、こうして活動を続けてきたことに対してのさらなる自信に繋がりましたし、とにかくお給仕をやっていても、ステージ上から見えるご主人様お嬢様の目が本当にキラキラしていて。そんな姿を見ているだけで、こちらもちょっとグッときてしまうというか、各公演1回ぐらいは泣きそうになるような場面がありましたっぽね。7年ぶりに帰ってこられて本当に良かったという気持ちがすごく湧きましたし、お給仕そのものがとても楽しかったですし。
しかも上の世代の方々や女性ファンももちろんですけど、お子さん連れの方というのも結構目立っていたんですっぽ。そうやっていろんな方がいらっしゃるの目にすると、カップルだったり親子だったり、さまざまな関係にある人たちが、私たちの音楽を通してコミュニケーションをとっていたりするんだろうな、とも思えましたし、BAND-MAIDが共通の趣味になっているばかりじゃなく、私たちがその方たちの人生の一部になれているんじゃないかと感じられたことがとても大きかったですっぽね。もちろん日本にもそういう方たちはたくさんいらっしゃるはずですけど、7年間も行かずにいたヨーロッパでそういった空気を直接的に感じることができたのは、とても良かったんじゃないかと思えましたっぽね。自分がいろんな人たちの人生の一部になれてるんじゃないか、と強く実感することができたんですっぽ。
──そんな中、Magic Spell Time(=日本でもお馴染みの『おまじないタイム』)にもさらに磨きがかかっていったのでは?
小鳩ミク:そうなんですっぽ。それもすごく楽しかったんですっぽ。7年前の『おまじないタイム』はもうちょっとシンプルだったというか、日本でやる時ほど自由にはやってなかったんですっぽね。だけど今ではそれが単なる『おまじないタイム』には終わらないものになってきていて、遊びの要素をどんどん取り入れられるようになってきてるじゃないですか。その意味では、日本でのお給仕の時と同じようにやることができたんですっぽ。
AKANE:むしろ日本でやる時よりも要素が増えてたんじゃない?(笑)
小鳩ミク:そうかもしれないっぽ。やっぱりそこは、現地のご主人様お嬢様が受け入れてくださってるという部分が大きくて、以前はポカーンとしている方々が多かったのに対して、今ではむしろご主人様お嬢様のほうがそれを楽しむ気満々でいてくださるというか(笑)。今回は、各地の名所にちなんだ内容とかも盛り込んでいったんですっぽね。たとえばパリだったら「オー・シャンゼリゼ」をまず小鳩が歌ってみせて、そのあとマイクを客席に向けて合唱してもらったり。
──日本でのツアーの際に、各地のご当地ソングを歌うというのはどうです?
小鳩ミク:熊本ではやったことがあるんですけど、やっぱりそれは「地元だから」というのもありましたし、なかなか難しいですっぽね。だけどそういった自由度の高いことがヨーロッパでもできたので、そのことについてはとても良かったと思いますっぽね。
──KANAMIさんは確か、フランクフルトで特別な出来事があったんですよね?
KANAMI:はい(笑)。先ほどの話にもあったように、フランクフルトでMISAが一瞬だけメンタルをやられてしまった時に、彼女の気持ちを盛り立てる意味で、私もビールを飲んだんです。「HATE」のソロまわしの時のことですね。MISAが弾いてる場面で、彼女のビールを……頑張ってガーッと飲んでしまったので、結構酔っ払いました(笑)。そうやってみんなで乗り切ったんです。
──ヨーロッパツアーの最後を締めくくったのが<DOWNLOAD FESTIVAL>だったわけですけど、こちらも大盛況だったようですね?
小鳩ミク:これまでにもアメリカや日本でいろいろなフェスに出てきましたけど、やっぱり独特の雰囲気がありましたっぽね。規模が大きいのはわかっていましたけど、それが本当に想像以上の大きさで、しかもキャンプ場みたいなスペースがずーっと広がっていて。まずはその規模感に驚かされましたっぽね。しかも真夏のような日差しだったので、観に来てくださってる皆さんの格好がすごかったっぽ!
SAIKI:敢えて言うなら半裸?(笑)男性も女性も本当に「布が少ない恰好」をしていて、ステージから見ていても「今の人、見た?」みたいな感じで(笑)。ちょっと日本ではあり得ない感じでしたね。あと、ヨーロッパの夏ってなかなか日が暮れないじゃないですか。私たちの出番は「ちょうど夕暮れ時かな?」という時間帯だったんですけど、実際にはガンガン明るいままで、「いつになったら夜になるの?」という感じでした。
小鳩ミク:日が暮れるのが遅いのはわかっていたんですけどっぽ、ちょっとは薄暗くなるんじゃないかと思っていたら全然違っていて。夜9時くらいまで普通に明るいままだったんですっぽ。
SAIKI:夜の10時にはツアーバスに戻ることになっていたんですけど、めちゃめちゃ明るかったから、昼公演を終えたぐらいのテンションでした。だから照明の「映え」みたいなものはあんまり期待できない環境ではありましたけど、それも含めて実際にやってみないとわからないことってたくさんあるな、と思わされました。だけどお給仕の反応はすごく良かったんですよ。タイムテーブルの兼ね合い的に厳しいんじゃないか、もしかしたら誰も観に来てくれないんじゃないかと思っていたんですけど、どんどん人が集まってきて。
小鳩ミク:サウンドチェックしてる段階から、音に吸い寄せられるようにして人が集まってきて、「endless Story」のような、みんなで一緒に声を出すような曲では、ワンマンのお給仕時に匹敵するような合唱も起きて、後ろのほうの方たちも手を上げてくださっているのが見えて……あれは本当に嬉しかったですっぽ。当然、フェスだから初めてBAND-MAIDを観る方たちが多かったはずなんですけど……
SAIKI:9割の人たちはそうだったんじゃないかな? それなのにめちゃくちゃ反応が良くてビックリしましたし、「Ready to Rock」に始まり「endless Story」に終わるというセットリストだったんですけど、その順番にして良かったな、と思いました。とにかく「Ready to Rock」が始まった途端、ぶわーっと人が走ってきて、すごい盛り上がりになったんです。
──さすが、セットリスト番長ですね(笑)。
SAIKI:はい(笑)。ステージを終えた後、フェスの運営の方にご挨拶する機会があったんですけど、その時にも「次はもっと大きなステージを用意して待ってるからね」と言っていただけて。最初は「来年も是非」と言ってくださってたんですけど、こちらの事情を説明したらその方も納得してくださったし、こちらとしてもまたイギリスに戻る理由ができたことが嬉しかったですね。
AKANE:ステージの袖でお給仕を観てくださっていた関係者もすごく多かったんですよ。しかも結構長時間にわたって観てくださっていたので、きっと楽しんでいただけてたんだろうな、と。
小鳩ミク:セキュリティの方もずっとノリノリでしたっぽ(笑)。

──そんなヨーロッパツアーを終えて帰国し、そこで得た刺激は今後の国内ツアーやフェス出演時にも反映されていくことになるわけですよね。そういえば本日の時点で「CAGE」はまだ一度もお給仕で演奏されていないわけですが、こちらはそろそろ期待できそうですか?
SAIKI:広島でやります!(=この取材後にあたる6月27日、広島公演で演奏)
──マジですか! この先のツアーでもたびたびサプライズが期待できそうですね?
小鳩ミク:そうですっぽね。日本のご主人様お嬢様にもプレゼントを差し上げないといけないですし、この先、いろいろあるはずだと思いますっぽ。
KANAMI:それこそ今回作った曲とかもあるわけですし、武道館に向けて準備しているアイディアもいろいろとあるので、それも楽しみにしていて欲しいですね。
SAIKI:セッションとかもね。しかもまだ発表されてないこと、発表できないこともたくさんありますので、皆さん楽しみにしていてください。まだまだ武道館まで、喜びのニュースが続いていくはずです。我らBAND-MAID、これまで以上にカッコ良くなっているので、是非この先のお給仕を観に来てください!
取材・文◎増田勇一
撮影◎尾藤能暢
◾️シングル「ENERGETIC」
2026年6月24日(水)リリース
購入:https://BAND-MAID.lnk.to/ENERGETIC_CD
配信:https://BAND-MAID.lnk.to/ENERGETIC

○初回生産限定盤 CD+Blu-ray
品番: PCCA-06484
POS:4524135307743
価格:7,700円(税込)
仕様:デジパック仕様
○初回生産限定盤 CD+DVD
品番:PCCA-06485
POS:4524135307750
価格:6,600円(税込)
仕様:スリーブケース仕様
○通常盤 CD
品番:PCCA-06486
POS:4524135307767
価格:1,650円(税込)
仕様:通常仕様
▼収録内容
[CD](全形態共通)
1:ENERGETIC
2:Days
3:CAGE
[Blu-ray/DVD](初回生産限定盤のみに収録)
BAND-MAID ZEPP TOUR 2024 TOKYO (2024.11.26 )
・Forbidden tale
・endless Story
・Shambles
・Sense
・Protect You
・NO GOD
・Play
・Go easy
・DOMINATION
・Memorable
・Letters to you
・Brightest star
・Get to the top
・After Life
・Bestie
・The one
・Choose me
・Toi et moi
・HATE?
・Unleash!!!!!
・TAMAYA!
・Magie
▼各形態初回生産分封入特典
各形態の初回生産分には、BAND-MAID ”ENERGETIC” リリース記念 応募抽選キャンペーンチラシを封入
【A賞】
メンバー直筆サイン入り『ENERGETIC』オリジナルアートボード・・・10名様
【B賞】
メンバー直筆サイン入り『BAND-MAID』オリジナルアートボード・・・10名様
【C賞】
ENERGETIC TOWEL…100名様
▼ショップ別オリジナル特典
・Amazon.co.jp:オリジナル絵柄メガジャケ
・タワーレコードおよびTOWER mini全店、タワーレコードオンライン:ホログラムステッカー
・全国HMV/HMV&BOOKS online:JKTステッカー
・楽天ブックス:マルチケース
・セブンネットショッピング:クリアトート(3形態同時購入特典)/アクリルカラビナ型(単品特典)
・Neowing / CDJAPAN:A4クリアファイル
・その他法人:缶バッジ(ランダム全3種のうち1種)
※特典は先着の付与となりますので、なくなり次第終了となります。 予めご了承ください。
※一部店舗に取扱いのない店舗がございますので、ご予約・ご購入時にご確認ください。
※ECサイトでご予約の場合、特典付き商品をご希望の場合は必ず特典付きカートからご注文下さい。
一部ECサイトでは予約済み商品がキャンセル不可の場合がございますのでご注意ください。

▼PONY CANYON × BAND-MAID “ENERGETIC” 発売記念グローバルキャンペーン
BAND-MAID「ENERGETIC」の発売を記念して、各地域のPONY CANYONショップにて「ENERGETIC」をご購入の方にショップ別オリジナル特典をプレゼント
詳細:https://bandmaid.tokyo/contents/1072223

◾️<BAND-MAID WORLD TOUR 2026>

2026年
3月20日(金) Hong Kong Kitty Woo Stadium, Tung Po
3月22日(日) Kaohsiung MEGAPORT FESTIVAL 2026
4月11日(土) 神奈川 KT Zepp Yokohama ※SOLD OUT
5月2日(土) 宮城 仙台GIGS ※SOLD OUT
5月10日(日) 東京 Zepp Haneda ※SOLD OUT
6月3日(水) Berlin Columbia Theater ※SOLD OUT
6月5日(金) Frankfurt Batschkapp ※SOLD OUT
6月6日(土) Munich Technikum ※SOLD OUT
6月9日(火) Paris Bataclan ※SOLD OUT
6月11日(木) London Electric Brixton ※SOLD OUT
6月12日(金) Derby Download Festival
6月27日(土) 広島 BLUE LIVE HIROSHIMA
6月28日(日) 兵庫 KOBE HARBOR STUDIO ※SOLD OUT
7月12日(日) 北海道 札幌ファクトリーホール ※SOLD OUT
7月17日(金) 熊本 B.9 V1 ※SOLD OUT
7月18日(土) 福岡 Zepp Fukuoka
9月20日(日) Taipei Legacy TERA
11月1日(日) 愛知 COMTEC PORTBASE
11月3日(火・祝) 大阪 なんばHatch
FINAL
11月13日(金) 東京 日本武道館
11月14日(土) 東京 日本武道館
※10月に北米、メキシコにて開催予定。
▼チケット一般発売中
【国内公演】
7月18日(土) 福岡 Zepp Fukuokaまでの国内公演一般発売中
https://bandmaid.tokyo/contents/1041130
関連リンク
◆BAND-MAID オフィシャルサイト
◆BAND-MAID オフィシャルX
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◆BAND-MAID オフィシャルYouTubeチャンネル
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撮影◎尾藤能暢






撮影◎尾藤能暢
