マンジャロを使い始めて3か月、分け目や耳の上の頭皮が透けて見え始めた真鍋さん。「いくら痩せていようが、ハゲていたらかわいくない」とすぐに使用を中止した

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週に一度打つだけで、食欲が消え、みるみる痩せる――。そんな“夢の薬”として広がったマンジャロだが、その裏で大きな代償を払う女性たちが増えている。薄毛、性欲の消失、失神、栄養失調……。美容目的で安易に使い始めた先に待っていたのは、理想の体ではなく、心身の不調だった。SNSや自由診療を通じて“痩せ薬”が身近になった今、見過ごせない依存と副作用の実態を追った。
◆大きな代償を払う女性が増えている

今や美容目的で使う若い女性も珍しくなくなった、糖尿病患者向けの治療薬「マンジャロ」。これまでの我慢との闘いだったダイエットとは異なり、週に一度の注射だけで食欲そのものが消えるという効果から、“夢のような薬”としてSNSで爆発的に広まった。しかし、その“夢のような効果”に対し、大きな代償を払う女性も増えている。

公認会計士の真鍋可奈子さん(仮名・38歳)が初めてマンジャロを手に取ったのは、’25年4月のこと。もともと整形や肌治療に1000万円ほどを課金してきたなか、美容医療の延長として使い始めたという。

「元の体形は164cm54kg。太っているわけではないけど、やっぱり街中にいる、もっと細いコがずっと羨ましくて……。そのストレスが緩和されるかもしれないとマンジャロを手にすると、ひと月でいきなり6kgも減ったんです。友人からも『痩せたね』と褒められて、やってよかったなと感じました」

だが3か月ほどたつと、ある違和感が真鍋さんを襲った。

「シャワー後に排水口に溜まる髪の毛の量が増えたように感じました。9月頃には、明らかに髪の分け目や耳の上のあたりの頭皮が透けて見えるように。これまでさまざまなダイエットをしても毛が抜けることはなかったので、マンジャロのせいかなと……。

ホラーな見た目の印象になってしまったため、ロングだったヘアは肩下ほどの長さまで切るハメに。美容師に希望の髪形を相談したら『毛量的に厳しいです』と言われました。現在は亜鉛サプリやミノキシジルを使って状態はやや緩和しましたが、いくら痩せていようが、ハゲてたらかわいくないなと実感しました」

◆食欲だけじゃなく性欲もなくなっていた

看護学生の坂本結衣さん(仮名・20歳)がマンジャロを手にしたのは、思わぬルートからだったそう。

「バイト先のラウンジでは美容クリニックの看護師も働いていて、彼女は太客の医者と手を組んでマンジャロを業者から卸し、キャストたちに売りさばいてたんです。値段は正規ルートより5000円安いくらいで、打ち方の説明はYouTubeの解説動画が送られてくるだけ。犯罪っぽいなとは思っていたのですが、酒太りへの不安があったので試してみたんです」

’25年9月、最初の1本を打った翌朝は、寝不足のようなフワフワ感があったそう。とはいえ、着実に間食は減っていき、顔の肉がシュッとしたことに喜びを覚えたという。しかし、坂本さんはマンジャロの使用をひと月でやめるに至った。

「気づけば食欲だけじゃなく、性欲もなくなっていたんです。サークルの男に誘われたらすぐヤッちゃうタイプだったのに、性行為への興味がゼロになってしまって。自慰行為の頻度も週5回から、月1程度に激減しました。

マンジャロをやめてからもう半年以上たつのに、今でも性欲は戻らないまま。その影響で異性へのトキメキすらなくなってしまい、もはや恋愛する意味がわかりません。結婚願望だってあるのに、ちゃんとできるのかな……」

◆栄養失調で救急搬送まで

セクシー女優の百合川みおりさんもまた、マンジャロによる思わぬ副作用に襲われた一人だ。

「芸能界入りした15歳の頃から数々のダイエット薬に頼ってきて、マンジャロは’25年の春頃に女優仲間に勧められました。美容外科のオンライン診療で簡単に手に入りましたね」