パーソルキャリア株式会社が運営する調査機関「Job総研」は、469人の社会人男女を対象に「2026年 キャリアに関する意識調査」を実施した。その内容の一部を抜粋して紹介する。

本ニュースのサマリー 全体の85.1%がキャリアや仕事に悩みあり 相談したい内容は「年収・はたらき方」の悩みが上位 全体の73.5%が「ロールモデル欲しい」全体の79.6%が「見つけにくい」、20代と男性で顕著 全体の76.8%が「ロールモデルがいない」理由は「自分と似た境遇の人がいない」が最多 全体の70.1%がロールモデルは必要 理由は「目標や方向性を描きやすい」など

全体の85.1%がキャリアや仕事に悩みあり 相談したい内容は「年収・はたらき方」の悩みが上位

現在キャリアや仕事で悩みがあるかを聞いたところ、「ある派」が85.1%で大多数を占めた。

さらに、相談したい悩みについての内訳は「年収・収入」が26.3%で最多となり、次いで「はたらき方と年収のバランス」が25.1%、「スキル・専門性」が21.8%と続いた。

画像:パーソルキャリア株式会社 2026年7月6日 プレスリリースより引用

また、キャリアの相談相手が「いない派」は59.7%と約6割を占めており、その理由は「本音を話しにくい」(43.9%)や「真剣に話せる人がいない」(31.1%)が上位を占めている。

多くの人が悩みを抱えながらも、それを共有・相談できる関係性を職場内外で持てていないリアルな実態が示されている。

画像:パーソルキャリア株式会社 2026年7月6日 プレスリリースより引用

全体の73.5%が「ロールモデル欲しい」全体の79.6%が「見つけにくい」、20代と男性で顕著

ロールモデルが欲しいかという質問に対し、「欲しい派」は73.5%と過半数を超えた。しかし、その見つけにくさを尋ねると「見つけにくい派」が79.6%にのぼった。

画像:パーソルキャリア株式会社 2026年7月6日 プレスリリースより引用

男女別で見ると「欲しい派」は男性が75.9%・女性が70.1%、「見つけにくい派」は男性が81.1%・女性が77.5%となり、男性の方がニーズが高く且つ障壁を感じている。年代別では、欲しい派(81.4%)、見つけにくい派(80.6%)ともに20代が最多となった。

これまで一般的だった昇進中心のキャリアモデルが機能しづらくなった男性や、今後の将来像を描く必要がある若年層ほど、不確実な時代の中でロールモデルを強く求めているものの、出会えていない状況が浮き彫りとなっている。

画像:パーソルキャリア株式会社 2026年7月6日 プレスリリースより引用

「ロールモデルが欲しい派」の年代別では、20代が81.4%で最多となり、次いで30代が75.1%、50代が67.6%、40代が66.6%と、若年層ほどニーズが高い傾向となった。

「ロールモデルを見つけにくい派」の年代別では、20代が80.6%で最多となり、次いで40代が80.0%、50代が79.3%、30代が79.2%と、若年層ほどロールモデルが欲しいと思うものの見つかりにくいと感じている結果となった。

画像:パーソルキャリア株式会社 2026年7月6日 プレスリリースより引用

全体の76.8%が「ロールモデルがいない」理由は「自分と似た境遇の人がいない」が最多

キャリアのロールモデルの有無について尋ねると、「いない派」が76.8%を占め、「いる派」は23.2%にとどまった。ロールモデルがいないと回答した人にその理由を聞くと、「自分と似た境遇の人がいない」が50.0%で最多となり、次いで「身近に参考になる人がいない」が37.5%となった。

かつてのように同じ会社で共通のキャリアパスを歩む時代とは異なり、現在は転職、副業、育児との両立などライフスタイルや働き方が細分化している。
そのため、他者の経験をそのまま自分に当てはめることが難しく、単に周囲に人がいないという数的な問題ではなく、「自分と重ね合わせて目指したいと思える存在」が不足している現代特有の課題が伺える。

画像:パーソルキャリア株式会社 2026年7月6日 プレスリリースより引用

ロールモデルがいると回答した109人に、ロールモデルはどのような人かを聞くと、「職場の先輩」が59.6%で最多となり、次いで「特定ではなく複数人」が28.4%、「友人」が17.4%となった。

また、参考になるロールモデルの要素を聞くと、「仕事に対する考え方」が56.1%で最多となり、次いで「はたらき方」が49.8%、「仕事の成果」が48.9%となった。

画像:パーソルキャリア株式会社 2026年7月6日 プレスリリースより引用

全体の70.1%がロールモデルは必要 理由は「目標や方向性を描きやすい」など

自分にロールモデルが必要であるかという問いに対し、「必要派」が70.1%を占めた。必要とする理由については、「目標や方向性を描きやすい」が62.0%で最多となり、次いで「行動や判断の参考になる」が46.8%、「成長や挑戦へのモチベーションになる」が44.7%と続いた。

なお、実際にロールモデルが「いる」と答えた人が参考にしている要素は、「仕事に対する考え方」(56.1%)や「はたらき方」(49.8%)が上位である。

キャリアの正解が一つではない現代においては、特定の「理想の一人」を探すのではなく、要素ごとに複数の参考になる人物を組み合わせながら自分なりのキャリアを設計していく視点が必要とされている。

画像:パーソルキャリア株式会社 2026年7月6日 プレスリリースより引用

【回答者自由記述コメント】

男女別の、ロールモデルに対する考え方のコメントが集まった。

【男性】

一度入った会社で勤めあげる価値観が染み付いているので、時代が違いすぎて参考にできない 専門性を尖らせたいが、年齢が上がれば管理職になるべきという社内の空気。将来が想像できない キャリアと家庭を両立させたいが時間的に不可能。自分と似ていると思えるリアルな事例が欲しい

【女性】

子育てしている女性の部長がいたが、パワフルすぎて自分にはできないと尻込みしてしまった フルタイムと子育ての両立事例を参考にしたいが、いても極端に年収が高いか低いかで参考にならない 上司や評価者が男性だと、その世界で認められないと道が開けない。そういった女性が身近にいない

調査概要

■調査対象者:現在就業中のJobQ Town(ジョブキュータウン)登録者
■調査条件:全国/男女/20~50代
■調査期間:2026年6月10日~6月15日
■有効回答数:469人
■調査方法:インターネット調査

ニュース情報元:パーソルキャリア株式会社