発足から8分でトップ交代…元Jリーガーも選出の“クリーンな運営”目指す新韓国サッカー委員会、一体何が?
「サッカー協会の独立性は必ず保障されるべき価値であり、約束だ。実践する方法として決断した。この瞬間より『Kサッカー革新委員会』の共同委員長職を退き、一委員として参加したいと思う」
韓国サッカーの改革を目的に、7月6日に発足式を行った革新委員会の共同委員長を務めるチェ・フィヨン文化体育観光部(以下、文体部)長官は、冒頭でこのように述べ、わずか8分でトップの座を退いた。
その上で、「退いた座は、スポーツ界を率いておられるユ・スンミン体育会長が引き受けてくださることを懇願する」と語った。ほかの委員は全員が同意し、ユ会長は「一層重い責任を感じる」と承諾した。
革新委員会は、一時的な組織だ。これに先立ち、李在明(イ・ジェミョン)大統領が「FIFAワールドカップ2026」で韓国サッカーがグループステージを敗退したことを受け、「組織と人事の失敗だ」として、文体部に対して、再発防止と改善のための対策を講じるよう指示していた。
文体部は、大韓サッカー協会(KFA)を対象とした特別監査を予告し、革新委員会の発足まで、素早く進めた。
当初、チェ長官は、マンチェスター・ユナイテッドでも活躍した元韓国代表選手のパク・チソンとともに共同委員長職を務めることになっていた。
ドルトムントでプレーしたイ・ヨンピョ、Jリーグでも活躍したパク・チュホなど、これまで韓国サッカーの運営を批判してきた元韓国代表選手と、ユ会長、サッカー協会専務理事キム・スンヒ氏、プロサッカー連盟事務総長チョ・ヨンサン氏、ユ・ヨングン弁護士、キム・デヒ教授が参加すると発表されていた。
急きょチェ長官が委員長職を退いたのは、冒頭の発言からも垣間見えるように、国際サッカー連盟(以下、FIFA)が強調してきた協会の政治的独立に関する定款のためだ。

FIFAは、定款第14条1項に「会員協会は独立して運営されなければならない。第三者の干渉を受けてはならない」、第15条に「すべての政治的干渉から独立していなければならない」と明記している。
実際にインドやケニアなどは、政府が協会の運営に介入したという理由でFIFAの制裁を受けたことがある。
革新委員会も政府の圧力のなかで登場しただけに、FIFAによる制裁を懸念する声が上がっていた。チェ長官は、発足式からこうした懸念要素を断ち、スポーツ界に精通している人物が中心となって、革新案を打ち出す構図を描いたものとみられる。
パク・チソン委員は、「サッカー関係者の1人として、この場があることを申し訳なく思う。重要なのは、我々が議論した事案がどれほど反映され、実行に移されるかだ」と伝えた。

続けて、「協会は当然、独立した組織だ。より良い方向へ進むことを願い、我々は集まった。国民が見守っているだけに、最善を尽くし、信頼を得られる良い案を作っていく」と強調した。
一部の人々の間で取り沙汰されていたパク委員のサッカー協会長選挙への出馬はなさそうだ。

