『ブチ切れ令嬢』主人公役の大西沙織

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 TVアニメ『ブチ切れ令嬢は報復を誓いました。 ~魔導書の力で祖国を叩き潰します~』(テレ東ほか)が2026年7月6日から放送開始となる。同作は、ほかの令嬢に心を移した王太子から突然の婚約破棄を突きつけられ、牢へ幽閉されてしまった公爵令嬢エリザベートが、最強の魔導書を手に“人脈・経済・武力”を操って裏切り者たちに報復する爽快・大逆転の復讐ファンタジー。

 主人公エリザベート・レイストン/エリー・レイス役を演じる大西沙織にインタビューを行い、作品の注目ポイントや、エリザベートを演じるうえで意識したことを聞いた。

■『ブチ切れ令嬢』は王国への復讐の物語「そういう方向性のブチ切れもあるのね」

――まず、どのような作品でしょうか?

主人公のエリザベートという女の子は、王国のために献身的に尽くしていたのですが、王国の人たちから裏切られてしまい、その王国に復讐する物語になっています。

――タイトルが強烈ですが、タイトルを見たときの感想をお願いします。

タイトルの「ブチ切れ」というワードがものすごくインパクトが強く、印象に残りました。ブチ切れ令嬢が報復する物語と聞いた時に、1話から12話までずっと私が怒鳴り散らして、暴れ回って、最後に復讐するのかと感じたのですが、原作を読ませていただき、「あっ、そういう方向性のブチ切れもあるのね」と思いました。ひとことで「ブチ切れ」と言っても、いろんな種類の「ブチ切れ」があるのだなと新鮮な発見をしました。

――エリザベートの復讐は見応えありそうですね。

エリザベートが怒りの感情を表に出して、バッサバッサと人を裁いていくというわけではなく、内側に熱い復讐心を秘めているのですが、復讐を実現するために虎視眈々と、商売や、王国を潰すための手立てを積み上げていくところが、この作品のストーリーになります。商売ということでいえば、私は自分で商売をした経験がないので、どうやって商品を売り込んでいくのかとか、どうしたら商品がもっと魅力的に見えるのかという付加価値の付け方とかは、すごく勉強になりました。

■注目はエリザベートの復讐、「爽快」という言葉では表現できない!?

大西沙織

――エリザベートにはどのような印象を持たれたのでしょうか。

タイトルに「ブチ切れ令嬢」とありますので、ものすごく沸点が低いのかなとか思っていました。実際は全然そういうわけではなく、本来は、国のために頑張るぞという、ものすごく懐の深い女の子でした。私は嫌なことがあったら、どちらかというと表に出して、「これは嫌だ」などと伝える方なので、エリザベートは思いをそんなに自分の内に抱えなくてもいいんじゃないと思うほどでした。でも、復讐心を心の中で磨いてここぞというときに解き放つので、そこがちょっと恐ろしくもあり、美しくもありみたいな、そんな印象ですね。

――エリザベートで共感する部分はありましたか?

それが、難しいんですよね。王国のために献身的に尽くしていたエリザベートは、慈悲深く、大切にしようと思ったものに献身的に尽くしています。エリザベートほどではないにしても、私も、大切にしようと思ったものは、ものすごく大事にしたいなと思う性格なので、そういうところは共感できるなって思いました。でも、復讐一択になったあとのエリザベートには、共感するのはなかなか難しいですね(笑)

――エリザベートが復讐一択になったあとの展開は、爽快ですか?

そうですね、爽快では収められないものがあると思います。演じるときは、「わかるよ、わかるよ」と心で言いながらなるべくキャラクターに寄り添うようにしているのですが、今回は、「エリザベート!?」って思ってしまったときもありました。「爽快」という言葉では言い表せない展開が待っていますので、楽しみにしていただきたいと思います。

■「ブチ切れ令嬢」役で感じた自分の声の特性とは?

――エリザベートを演じた感想を教えてください。

今回はテープオーディションで、自分が感じたエリザベートをお届けしたいと思っていたのですが、1話収録のときに、「その演技だとエリザベートの感情が爆発しすぎてるから、もっと抑えてください」と言われました。エリザベートに寄り添って、感情をコントロールしていたつもりだったのですが、エリザベートは私が思うよりも一枚も二枚も上手で、感情を上手に隠せてコントロールできる子なんだなと衝撃を受けました。

――そんなエリザベートを演じるうえで、どんなことを意識されたのでしょうか。

怒りのボルテージの調整には気を付けていました。あとは、見ていただけると分かると思いますが、序盤からずっとエリザベートが喋っていて、ナレーションもするので、ひたすらマイクの前に立ち続けた作品でした。そういう意味では、声優としての滑舌の良さだったり、エリザベートだったら詰まらずにスラスラと言えるよねという、求められる技術の高さがありました。なので、気を引き締めて、声優として求められる技術に応えていこうという気持ちがありました。

――エリザベートを演じたことにより、発見したことはありますか?

これまでいろいろなキャラクターを演じてきた中で、「大西さんの声って、令嬢とか王女様とか高貴な役の印象があるよね」と言っていただいたことがたくさんありました。自分でいうのは恥ずかしいところがあるのですが、自分の声が高貴な役とマッチングする声なのだということはわかってきましたので、自分の声とエリザベートに求められる声が自然とマッチして、この役に決まったのかなと感じています。(後編へ続く)

【プロフィール】

大西沙織

声優。千葉県出身。趣味:サックス、ラジオを聴く。特技:イラスト。『ウマ娘 プリティーダービー』メジロマックイーン役、『魔導具師ダリヤはうつむかない』ダリヤ・ロセッティ役、『わたしが恋人になれるわけないじゃん、ムリムリ!(※ムリじゃなかった!?)』王塚真唯役、『るろうに剣心』高荷恵役など数多くの作品に出演。

大西沙織