実践を交え、熱中症の応急処置法を伝授した出張講習=6月18日、横浜市西区のクイーンズタワー

 気候変動を背景に夏の暑さが厳しさを増す中、熱中症対策が大きな課題となっている。予防に向けた1人1人の体調管理に加え、職場などで周囲がいち早く異変に気付き、適切な初期対応で重症化を防ぐことが重要だ。横浜市防火防災協会(鈴木正光会長)が力を入れる出張講習では実践を交えて対処法を示し、命をつなぐ手だてを分かりやすく伝えている。

 気候変動を背景に夏の暑さが厳しさを増す中、熱中症対策が大きな課題となっている。予防に向けた1人1人の体調管理に加え、職場などで周囲がいち早く異変に気付き、適切な初期対応で重症化を防ぐことが重要だ。横浜市防火防災協会(鈴木正光会長)が力を入れる出張講習では実践を交えて対処法を示し、命をつなぐ手だてを分かりやすく伝えている。

 「熱中症は見えない災害だ。とても危険で、命を奪う状況が目の前に迫っていると思ってほしい」

 6月18日、横浜・みなとみらい(MM)21地区で開かれた熱中症対策の出張講習。ハウスメーカー「スウェーデンハウス」横浜支店の協力事業者に、同協会救急事業課長の池谷稔さんが呼びかけた。

 熱中症には、高温多湿や風がないなどの「環境要因」、睡眠不足や二日酔いといった「個人要因」、重労働や長時間労働などの「作業要因」があり、「複数の要因が重なると発症リスクが急激に高まる」と指摘。救急救命士でもある池谷さんは「作業者は無理をしがち。『まだ大丈夫』が最も危険」と注意喚起した。

 現場監督者に対しては「作業者の申告を待たずに顔色や動作の観察を。異変を見逃さないようにし、作業を中止して体調を確認してほしい」と、変化に目を配る姿勢を求めた。