【W杯】エムバペ含めてフランス選手へ度重なる悪質プレーも警告なし…仏メディア痛烈批判「茶番劇」
◇W杯北中米大会決勝トーナメント2回戦 フランス ― パラグアイ(2026年7月4日 フィラデルフィア)
FIFAワールドカップ(W杯)決勝トーナメント2回戦が4日(日本時間5日)に行われ、2大会ぶり3度目の優勝を目指すフランス(FIFAランキング3位)がFWエムバペ(Rマドリード)の決勝PK弾でパラグアイ(同41位)を1―0で退け、準々決勝進出を決めた。フランスメディアでは主審の判定に痛烈批判の見出しをつけて報道した。
前半34分、敵陣で突破を図ろうとしたエムバペを、パラグアイのMFクバス(バンクーバー)が背後から腕をつかんで引き倒した。起き上がったところに体をぶつけてきたクバスをエムバペが両手で突き飛ばし、両軍がヒートアップ。パラグアイの選手たちがエムバペを取り囲んだ。主審がエムバペをかばって遠ざける一方、フランスのメンバーがパラグアイの選手たちに突進してつかみ合いに発展。関係ないところでフランスのFWバルコラ(パリSG)とパラグアイのDFベラスケス(セロ・ポルテーニョ)が口論を繰り広げた。
主審はクバスのファウルを取ったが、イエローカードはなし。両軍がもめている最中に輪を抜け出したエムバペは、直後に相手DFカセレス(ディナモ・モスクワ)と笑い合うなど、すぐに切り替えていた。試合はボール支配率が80パーセントに達したフランスの猛攻をパラグアイが堅守はね返す展開で、0―0のまま折り返した。
その後もエムバペに対する度重なる悪質プレーもあったが、イエローカードが提示されることはなかった。後半16分からピッチに入ったFWドゥエ(パリSG)がペナルティーエリア内で倒され、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の介入でPKを獲得。これをエムバペが落ち着いて右に決め、均衡を破って先制。今大会7点目で得点ランキング首位のメッシ(アルゼンチン)に並び、W杯通算でもメッシの20得点に1点差に迫る19得点と数字を伸ばし、これが決勝点となりベスト8入りを決めた。
フランス紙の「ル・パリジャン」では「ウズベキスタンの主審は一体何を考えていたのか?」と主審への批判的な見出しをつけた。
「イルギズ・タンタシェフ主審は、パラグアイ選手がキリアン・エムバペやフランス代表に対して度重なる悪質なファウルを繰り返すのを許し、イエローカードを1枚も提示しなかった」とつづり始め、「最後まで茶番劇のような試合だった。パラグアイがワールドカップの試合で1枚もカードを受けずに済んだのは、1998年のナイジェリア戦以来のことだ」と報じた。

