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11年ぶりのデパ地下リニューアルを進める「大丸福岡天神店」で7月3日、新たに8つの店がオープンしました。10億円をかけるという大改装。そこには、ある狙いがあります。

北海道産の小豆の粒感を残して炊き上げたあんこを、香ばしいアーモンドスポンジでサンド。その名も「天神あんさんど」です。

■河津憲二朗フィールドキャスター
「いただきます。おいしい。」

福岡県八女市で100年以上続く和菓子の老舗が手がける、新ブランド「ANKO and(あんこあんど)」。常設店としては全国初出店です。

ことし5月から、11年ぶりとなる食品フロアの大規模改装を進める大丸福岡天神店。

8月下旬のグランドオープンには48店舗がそろう予定で、7月3日までに19ブランドが営業を始めています。

中でも注目は。

■買い物客
「きょう山口県から、朝一番の新幹線に乗ってきました。とにかく、すごくうれしいです。東京まで行かなくても買えるんだと。」

ファン待望の九州初上陸は、東京で大人気のバタースイーツ専門店「バターステイツ」です。

レジは、商品を求める人で大混雑していました。まとめ買いが当たり前です。

店には、大丸福岡天神店の限定商品もあります。

それが、この「あまおう苺のバターメルティチーズケーキ」です。1日2回、限定販売されます。

■河津フィールドキャスター
「バターのコクや香ばしさが重なって濃厚なのに、口溶けは驚くほど軽やかです。」

■買い物客
お土産を買いに行く時に、新しい店のお菓子を持っていくと喜ばれるので、そういう時に利用できるのがうれしいです。」

およそ10億円をかけるという今回のリニューアル。そこには生き残りをかけた戦略があります。

福岡市が進める再開発事業「天神ビッグバン」を背景に、より多くの観光客やビジネス客が行き交うようになった福岡の中心地。

そこに店を構えながらも、大丸福岡天神店を運営する博多大丸は、昨年度、減収減益となりました。

日中関係悪化などによるインバウンド客の減少や、核テナントだった高級ブランド「シャネル」の「ワンビル」移転などが響いたとみられます。

リニューアルで狙うのは「新たな客層の開拓」です。

■大丸福岡天神店 広報担当・立石幸菜さん
「天神ビッグバンで、天神で働く方や、デパートを使っている世代より若めの方が天神に増えたと思います。これまで大丸福岡天神店をご愛顧いただいたお客様はもちろん、新しく、若い世代や天神で働く方に着目してもらい、その層にも来てもらえたらと、食品フロア改装に踏み切りました。」

10億円の大改装で新たな客層をつかみ、売り上げを伸ばすことができるのか。

天神のデパ地下の闘いは、この夏、さらに熱を帯びそうです。

福岡三越でも、この春からリニューアル工事が進められています。

これまで、地下1階と9階の一部で営業していた若者向けの専門店ゾーン「ラシック」を、5階から9階のフロアに拡大し、百貨店フロアは地下2階から4階までに縮小します。

富裕層向けの「百貨店フロア」と、若者をターゲットにした「ラシック」のすみ分けを図り、幅広い世代の客層を呼び込む狙いです。

具体的な店舗は検討中だということですが、福岡三越は「一人一人の価値観やライフスタイルに合わせた店舗を提案したい」ということです。

リニューアルオープンは、2027年の秋ごろを予定しています。