坂東玉三郎 舞踊の楽しみ方を解説「舞踊は音楽が大事。あとは何も考えず楽しんでもらえたら」
歌舞伎俳優の坂東玉三郎が1日、都内で歌舞伎座「八月納涼歌舞伎」(8月2〜26日)の第三部「雪」「残月」の取材会を行った。
2演目はいずれも、はかなく美しい舞踊。「『雪』は冬のもの、『残月』は秋。その風情が歌舞伎座で出せたら。四季折々のものを楽しんでいただければ」。舞踊に詳しくない初心者には「舞踊は音楽が一番大事。音楽さえ、しっかりしていれば、私は3回くらい回っていればいい。何も考えず、楽しんでもらえたら。私は舞踊集(のブルーレイ)なども4Kリマスターで出してますが、いい演奏家に助けられた」と解説した。
歌舞伎俳優にとって舞踊は欠かせないもので、「歌舞伎のお芝居と舞踊は別物ではない。延長線上にあって、区別がつきにくい。お芝居もせりふ、構成が音楽的。『助六』の揚巻も音楽に乗って出てこないと、うっとうしいですよね」と冗談交じりに説明。2代目尾上松緑さんが語っていた「踊らない役者はいるけど、踊れない役者じゃだめだ」という核心を突いた言葉を紹介した。
「私も小さい頃から歌舞伎や舞踊を見て内容が分からなくても、雰囲気、音楽、美術、役者の人間性、華やかさを見て、その中で遊んでいた。あまり考えるより、楽しんでもらいたい」と呼びかけた。

