女子中学生を自宅に連れ込み「性的暴行」…SNSで未成年を漁る男たちの“狡猾手口”
女子中学生を自宅に連れ込んで
6月下旬のとある日、女子中学生を連れ込んで犯行に及んだという27歳の男の自宅を訪れた。現場は最寄り駅から徒歩5分ほどの閑静な住宅街にある3階建てのワンルームのアパートだ。周辺の住民に聞いてみたが、近所付き合いはほとんどなかったという──。
またもや未成年者がSNSを通じて犯罪に巻き込まれてしまった。
「’26年6月3日、警視庁高井戸署は不同意性交等と児童ポルノ禁止法違反などの疑いで、東京都杉並区の会社員・樋口航大被告(27)を再逮捕しました。樋口被告は2月8日、16歳未満と知りながら、当時中学1年生だった女子生徒に自宅で性的暴行を加え、その様子をスマホで撮影・保存した疑いがもたれています。取り調べには黙秘しているそうです」(全国紙社会部記者)
樋口被告が逮捕されるのはこれが2回目だという。前出の社会部記者が続ける。
「樋口被告は5月にも同じ女子生徒に対する不同意性交等で逮捕され、すでに起訴されています。被害者の女子生徒とは今年の1月にインスタグラムを通じて知り合ったといいます。
女子生徒の保護者が警察に相談したことから、犯行が発覚。逮捕後、押収されたパソコンから被害者の動画が見つかったことが再逮捕につながりました。警視庁は、他にも被害者がいる可能性があるとみて、押収したパソコンの解析をすすめているということです」
樋口被告の身柄が検察庁に送られたのは6月5日の午前8時過ぎ。高井戸署の護送口に現れた樋口被告は、よほど撮影されたくなかったのか、首を思いっきり右にひねり、正面を向くことなく護送車に乗り込んだ。目が隠れるほど前髪を伸ばしているため、その表情はまったく見えなかったのだった。
近年、未成年者がSNSを通じて犯罪に巻き込まれるという事件が相次いでいる。
被害者と加害者は偶然、知り合うのではない。加害者は積極的に未成年者のアカウントを探し、あの手この手で接触を図ろうとするのだ。
アニメや漫画の話で盛り上がり…
’26年1月に女子中学生(当時15歳)への不同意性交等の疑いで埼玉県警に逮捕された男(当時47歳)もやはり、未成年者のアカウントを探しては年齢を隠してメッセージを送り続けていた。その理由を、「二回りくらい年が離れた人のほうが話が合うから」と供述していた。
そして返信があると、悩みの相談に乗ったり、アニメや漫画の話題で盛り上がったという。ある程度のやり取りを経たところで、〈こんど会おう〉と持ちかけ、自宅に連れ込んで犯行に及んでいる。また、この男は被害者に対してSNSでのやり取りをこまめに消すよう指示していた。
被害者が「無理やり性行為をされた」と通学していた中学校の教員に相談したことから事件が発覚し、男は逮捕された。そこで明らかになったのは、この男には過去にも青少年健全育成条例違反で逮捕されていたということだ。その後、被害者と示談が成立したことから、「拘禁刑3年執行猶予5年」の判決を下されている。
巧妙な手口にはまり、被害者が最悪の結末を選んでしまった事件もある。
’25年6月に埼玉県警に不同意わいせつや性的姿態等撮影などの疑いで逮捕された男(当時35歳)は、20人にも上る女子中高生にわいせつな写真や動画を送信させていた。この男は女子中高生のアカウントを見つけると、〈高校生・中学生世代の女の子限定で行っているお仕事です〉〈お礼の報酬を差し上げてます〉などとメッセージを送り、まるで「仕事」であるかのように装っていた。そして返信があると、〈このように撮影してください〉とサンプル画像を送って、わいせつな画像を送信させていた。この男は’19年にもやはり未成年者にわいせつな画像などを送信させて50万円の罰金刑を受けている。逮捕を受け、より手口が巧妙になったとみられる。
被害者の1人だった女子中学生はわいせつな画像を送ってしまい、後悔したのだろう。自分のやってしまったことを、何度か母親に相談しようとしていたという。しかし、相談できないうちに男が逮捕され、家族が知ることとなってしまった。そのことを苦にした女子中学生は、警察から連絡があったその日に自殺してしまったのだ。この男は「懲役7年」の実刑判決を言い渡されている。
このように未成年者にSNSを通じて接近し、自身の性的嗜好と欲望を満たそうとする男たちが後を絶たないなかで、逮捕・起訴された樋口被告。今後、公判のなかでは何を語るのだろうか。
取材・文:中平良
