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熱戦が続くFIFAワールドカップ2026。決勝トーナメント1回戦、ブラジル代表との大一番が、いよいよ日本時間30日に行われます。29日は、元日本代表の鈴木啓太さんが試合の見どころなどを解説します。

■“サッカー王国”優勝5回のブラジル、日本との対戦成績は…

──30日の対戦相手は“サッカー王国”ブラジル代表です。ワールドカップ優勝5回。(日本代表は)勝てますか?

鈴木啓太さん
「強敵ですけど、日本が勝つこと信じましょう」

これまでの対戦成績を見ると(日本の)1勝11敗2引き分けと、大きく負け越しています。ただ、この唯一の1勝というのが、去年の試合なんですね。啓太さんはこの1勝をどのように見ていますか?

鈴木啓太さん
「もちろん去年の親善試合と対戦相手の布陣が変わっているんですよ。ディフェンスライン、ゴールキーパー、主力が(当時は)いなかったんですね。ただ、ブラジルというのは変わらないんですよ。そのブラジルに勝ったということは非常に大きかったと思いますし、自信につながったと思います。ただ、別物だと考えていただきたい」

──去年のようにはいかないかもしれないと?

鈴木啓太さん
「そういうことですね」

■日本のスターティングメンバーを予想

勝てばベスト16となる決勝トーナメントの1回戦。鈴木さんにスターティングメンバーを予想してもらいました。

ゴールキーパーが鈴木彩艶選手。そしてディフェンスが冨安選手、谷口選手、伊藤洋輝選手。中盤はボランチで佐野海舟選手、田中碧選手。右に堂安選手、左に中村敬斗選手。

そして前線の3人ですが、相手のゴールに近いポジションには、グループステージで2得点を挙げた上田選手、そのうしろには、同じくここまで2得点の鎌田選手。そしてスウェーデン戦でゴールを決めた前田選手が入りました。

 ◇

──このようなメンバーを予想していただきましたが、日本が勝つためのポイントはどこになるでしょうか?

鈴木啓太さん
「まずポイント1番挙げたいところは、ディフェンス面なんですね。展開として、前半含めて0-0で行きたい。やはりゴールを奪われてしまうと、ブラジルの思うような展開になってしまうかなと思うので、できる限り「0」、無失点の時間を長くしたいですね。失点してしまうと、相手のペースになって日本も攻めなきゃいけない。そうするとカウンターが怖いんですよ。カウンターがものすごく速いので、気をつけたいところですね」

──日本が追う展開になると前がかりにならなければいけない。そうするとブラジルのカウンターが怖いと。

鈴木啓太さん
「そういうことです」

■注目選手は「ヴィニシウス選手」日本は…

──失点をなるべく抑えたい日本と、日本に対して早く得点したいブラジル。この両チームのキーパーソンは誰になってくるでしょうか?

鈴木啓太さん
「ブラジルがヴィニシウス選手(FW・今大会ここまで4得点)、日本は冨安選手(DF)です」

鈴木啓太さん
「ヴィニシウス、かなり攻撃的な選手なんですけれども、世界有数のアタッカーと言われています。この選手に対して、誰を当てるのか。もう日本の鉄壁の守備、冨安選手を当てると、いうふうに予想されるわけですね。ただ冨安選手、もちろんすごいですけれども、これ1人だと守りきれない。なので堂安、佐野、谷口含めてこの4人で、ヴィニシウス『包囲網』を作る」

 ◇

──ヴィニシウス選手は、ブラジルのオフェンスで言いますとポジション的にはどのあたりですか?

鈴木啓太さん
「もういろんなところ動くんですけれども。冨安選手が基本的には見るのですが、できる限り1対1にさせない。2人でなんとかディフェンスする、ということをしたいんですね」

──1対1だと厳しいので、なるべく人数をかけて守りたいということですね。こうなってきますと、他の選手も(対応しなければならない)ブラジルの人数が多くなりますので、ディフェンス大変ですよね。

鈴木啓太さん
「だからこそ、日本のやっぱり今一番いい組織的な守備。これが勝敗の鍵になりますね」

──まずはヴィニシウス選手を止めること。そして他の選手も組織立って守れるか、というところですね。

■ブラジルを崩す“ワンタッチ”プレー

ここまでは守備のお話をしていただきました。ここからは、日本が得点するためにどのようなことが求められるのでしょうか。

鈴木啓太さん
「ブラジル、かなり組織的に守備してくるんですよ。ブラジル代表の監督ってアンチェロッティという、イタリア人の監督なんですけれども、その監督が、組織的なものをブラジルに持ち込んでいると。

なので守備かなり強いです。その相手に対しては、ワンタッチパスというのが大事なんですね。スウェーデン戦でもそうですし、チュニジア戦でもゴールを奪っているのは、このワンタッチ。このワンタッチが入ってくると、相手のディフェンダーが止まるんですよ。

このワンタッチだと相手がついてこられない。ここを前田大然だったり、上田綺世というところが、チャンスを作ってくれるんじゃないかなと思いますね」

──ワンタッチプレーというのは日本の強みでもあり、今の特徴でもあるんですか?

鈴木啓太さん
「そうなんです。今、コーチに名波コーチが入っているんですね。この名波コーチが攻撃のところをかなり見てるんですけれども、このワンタッチというものを、うまくチームの中で練習で落とし込んでいる」

■誰が得点を決める?鈴木啓太さんの予想は…

──そのワンタッチプレーがうまくつながって、チームで日本は得点を目指すと思うんですけど、最終的に(日本代表は)誰が得点を決めますか?

鈴木啓太さん
「私は(これまで)当ててましたので、今回も当てましょう。前田大然選手、そして中村敬斗選手です。この2人が、かなりゴールの近くでプレーできると、点入ります」

──どういう形で得点になると思いますか?

鈴木啓太さん
「やはり前田選手のスピードについてこられる選手ってなかなかいないんですよ。ブラジルの選手たちも足速いですけれども、この前田選手のスピード、ここ活かしたいです。

あとはこの中村敬斗。サイドに入ったときに中にカットインして、オランダ戦ゴールありましたよね。ここはひとつ、1対1が作れる場面なんです。ブラジル代表も、ここは警戒してると思うんですけど、うまくここからカットインしてシュート。これが私の脳裏に焼き付いていますので、このプレーをしてくれると思いますね」

試合は、日本時間30日午前2時キックオフです。

(6月29日放送『news every.』より)