「じかんぎんこう」の仕組みを説明する和栗代表(長野県麻績村で)

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長野県麻績村わくわくの村

 【信州】長野県麻績村の一般社団法人わくわくの村は、村内の草刈りなど作業の対価を、貨幣の代わりに時間で取引する仕組みを普及している。名前は「じかんぎんこう」。和栗由利子代表は「皆が平等に持つ時間を使った支え合いの仕組みを整えたい」と話す。農業に特化した登録も検討している。

 子どもの面倒を2時間見てもらうと、「じかんぎんこう」から2時間分を借り入れしたことになる。借りた人は、自分のできる役務で返す。

 電気機器の修理を1時間行うと、預金残高ならぬ「時間残高」が1時間分増える。してほしいことや困っていることを登録すると事務局がマッチングし、時間分を依頼できる。

 取り組みは2023年9月に始め、26年1月までに約100人が登録した。交流サイト(SNS)または、同法人ホームページ(HP)の問い合わせフォームから登録する。

 5月には、吉池理沙さん(39)がニラの収穫作業をした。次女の椛帆さん(4)の面倒を5時間見てもらった分だ。吉池さんは「作業は4月に依頼され、予定を合わせた。きちんとシステム化されていて、地域での生活に安心感を持てる」と語った。

 登録者25人が村内の水田10アールで米「コシヒカリ」を植える“取引”もあった。

 村の農業委員で農村生活マイスターでもある和栗代表は「中山間の農村地帯では高齢化が進む。従来の仕組みの中で、農業に特化した枠を検討したい」と意欲を語った。

 電話などでの受け付けと併せ、スマートフォンやパソコンでも取引を登録できるよう切り替えを進めている。

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