YouTubeチャンネル「海外ビジネスカジュアル」が、「【不思議探求】なぜ日本には伝わらなかったのか?韓国焼肉店に普通にあるもの」と題した動画を公開した。日本ですっかりおなじみとなっている焼肉だが、韓国からやってきた焼肉文化の中で、日本には広まらなかった「ケランマリ(卵焼き)の溝焼き」という独自のスタイルについて詳しく解説している。

動画には平成鐵郎氏が出演し、鉄板の周囲にある溝に卵液を流し込み、焼肉と一緒に卵焼きを作る「ケランマリ」を紹介する。韓国の焼肉店では定番の付け合わせだが、日本ではほとんど見かけない。その理由について、動画では4つの視点から考察がなされた。

1つ目の理由は「肉の焼き方と鉄板の形状の違い」である。韓国の豚肉焼肉では脂を外側に逃がすために溝のある専用プレートが使われる。対して、日本の焼肉は網焼きや余分な溝のない平らな鉄板が主流であり、卵を流し込むスペース自体が存在しない。2つ目に「おかず文化の差」を挙げている。韓国ではメインの肉を注文すると無料のおかずがテーブルに並ぶ習慣があり、溝の卵もそのサービスの一環として提供される。一方、日本ではサイドメニューは一品料理として独立して注文する形式が一般的だ。

3つ目は「日本における『卵と肉』の組み合わせ方」だ。すき焼きやユッケのように、日本では「焼く卵よりも生卵をタレのように使う文化が強かった」と指摘する。対して韓国や中国では、サルモネラ菌の危険性から生で卵を食べる習慣がなく、必ず火を通すという衛生観念の違いも背景にある。最後は「設備とオペレーション」の問題で、特殊な溝付き鉄板は洗浄や管理に手間がかかり、効率重視の日本の店舗では導入のハードルが高かったと説明した。

最近では、日本国内のコリアンタウンなどで、この丸い溝のある鉄板を導入する店舗も増えているという。肉を焼きながら「その熱と脂を利用して卵を育てる」というケランマリの溝焼き。知られざる日韓の食文化の違いが浮き彫りになる、興味深い内容となっている。

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