ロッテ、飲料へ挑戦 原材料名=水で「気持ちアガる水」を訴求 北米の潮流を日本風にアレンジして「THE DAY」発売開始

写真拡大 (全3枚)

 ロッテは、飲料ブランド「THE DAY」を立ち上げ、「THE DAY〈ナチュラルミネラルウォーター〉」(480ml)と「THE DAY〈スパークリングウォーター〉」(500ml)の2品で飲料市場に挑む。

 2品はドン・キホーテなどでの先行販売を経て5月5日から首都圏のセブン‐イレブンで発売開始される。

 「ナチュラルミネラルウォーター」の原材料名は水(鉱水)のみ。南アルプスを源流とする大井川水系の伏流水を使用して「気持ちアガる水」のコンセプトを訴求していく。

2品とも缶容器を採用し、エナジードリンク棚での販売を予定している。

 ミネラルウォーター市場がZ世代に受け入れられて拡大していることが「THE DAY」投入の背景。中でも北米のトレンドを受けた動きとみられる。

左からロッテホールディングスの平井翔大ウエルネス事業戦略部課長、加藤小夏さん、ラッパー・クリエティブディレクターのTaiTanさん

 4月30日、発表会に臨んだロッテホールディングスの平井翔大ウエルネス事業戦略部課長は「アメリカでは、健康意識の高さ、ソバーキュリアス(あえてお酒を飲まない)の増加というところで、水のSKU(品数)が非常に増えており、プレバイオティクス炭酸も非常に増えている」と語る。

 北米の水市場拡大にはSNSの発信が奏功していることにも触れる。
 「『水なのに気持ちがアガる』ということでアーティストがステージ上で水を飲んだりして市場として定着している」との見方を示す。

 「THE DAY」は北米の潮流を日本風にアレンジして、ミネラルウォーター市場や炭酸水市場で「気持ちアガる水」のポジションを狙う。

 「我々としてもここ(気持ちアガる水)のポジションを狙いたいと思いつつも、アメリカで流行っている要素をそのまま日本に持ってきても上手くいかないと考え、日本ならではのクリエティブを創り上げた」という。

 この考えのもと、クリエイティブパートナーに選んだのはラッパー・クリエティブディレクターのTaiTanさん。スノーボーダーらが最高の1日を表現する際に発する「THE DAY」をブランド名に定めた。

 コミュニケーションは「お店が一番のメディア」との考えから、昨年9月に開始した先行販売ではドン・キホーテに白羽の矢を立てた。

 その結果、TaiTanさんらクリエティブ界隈で盛り上がりをみせたという。
 「物凄く手応えがあった。都心部の一部の店舗では即日完売した。TVCMではなく、本当に界隈と呼ばれるコアなファンに愛されれば真似されない。大手がやってきても勝ち目があると思っている」と力を込める。

 今回、顧客層を広げて定着化を図るべく、首都圏のセブン‐イレブンで販売し、加藤小夏さんを起用したWEBCMを公開する。

 加藤小夏さん出演のビデオポットキャスト番組も開設し、初回ゲストにサカナクションの山口一郎さんを招く。
 番組内のハイライトや面白かったシーンは切り抜き動画としてTikTokやインスタグラムなどのSNSで広く拡散される。

スニーカーボックスをイメージした段ボールケース

 「THE DAY」はヤマナカビバレッジ(静岡県焼津市)が製造。販路とエリアを絞り込んだスモールスタートとなり、販売状況を踏まえて販路拡大やSKU拡大を見据える。

 スーパー・量販店・ドラッグストア・ホームセンターなどへの導入も視野に入れ、スニーカーボックスをイメージした段ボールケースを用意している。

 業務用での展開の可能性もある。

 既存の業務用ルートについては、「クーリッシュフローズンサワー」で培った球場やカラオケチェーンのほか「業務用アイスクリーム(で培ったルート)が相当数ある」と説明する。

 「THE DAY」は2024年9月に新設されたウエルネスをテーマにした新規事業の部署であるウエルネス事業戦略部発の第一弾ブランドとなる。
 飲料市場には十数年ぶりのチャレンジとなる。

 「ウエルネスというとマイナスをゼロにするイメージが多いかと思うが、そのアプローチではなく、これまで楽しいことをやってきたロッテだからこそできるウエルネスをテーマに新しいことをやっていきたい」と意欲をのぞかせる。

ソース