「自分でなんとかするから!」102歳の美容部員、仕事のきっかけは“困ったちゃん”な夫
60歳を超えても元気に働き続ける人からは、健康的な生き方のヒントがたくさん得られます。ご紹介するのは、「最高齢の女性ビューティーアドバイザー」としてギネス記録をもち、今も現役で活躍されている102歳の美容部員・堀野智子さん。堀野さんが「好きなことを仕事にしたいと思った理由」を、著書『102歳、今より元気に美しく』より一部抜粋してお伝えします。

すてきなものを知ってもらえる仕事をしたい
今では、「好きなことを仕事に」という言葉が多くの人に支持されています。堀野さん自身も70年前、「すてきな化粧品をたくさんの人に知ってもらえるような仕事をしたい」と考え始めました。
【写真】「最高齢の女性ビューティーアドバイザー」としてギネス記録を保持!
「とはいえ、私が30歳の頃といえば日本の高度成長真っ盛りのときです。既婚家庭では男性は仕事、女性は家庭、と役割がはっきりと分かれていました」(堀野さん、以下同)
農家や商家では女性も男性と同じように働いていましたが、勤め人の家庭で女性も仕事をしている人はほとんどと言っていいほどいなかったと語ります。子どものいる家庭の主婦が仕事をするとなると「子どもはどうするんだ?」という話も浮上したそう。
「学童保育なんてもちろんないし、保育園も今よりずっと少なくて、そもそも社会が女性に仕事をすることを求めていなかったんです」
「それでも仕事にしたい」と思った理由とは?

そんな時代背景にもかかわらず、仕事をしたいと思った理由が2つありました。
●夫の「困ったちゃん」な一面に感化
「ひとつは夫があまりお金を家に入れてくれなかったことです。夫はお坊ちゃま育ちでお金に苦労したことがありません。その上、気前がいいので部下にバンバンおごってしまうんですね」
出世してお給料も上がってから、家にお金を入れてくれるようになったそう。ただ、岩手から福島に戻ってきて就職してからしばらくはお給料も少なくて、飲み屋のツケを払ったらお給料袋はカラ、ということが続いていました。
「今の言葉で言えば、本当に『困ったちゃん』でしたね。そんな夫を見て、私は『あー、もうこの人をアテにするのはやめよう』と思ってしまったんです。『もういい! 自分でなんとかするから!』って。なぜそう思ってしまったのか」
●働きがお金に変わるのが好き
2つ目の理由として「じつは私、働くのが大好きなんです」と堀野さん。仕事がいやだと思ったことはほとんどないと話します。
「保険のセールスの仕事をしていたときに、ちょっと心理的に抵抗があったくらいです。自分の働きがお金に変わるのが好きというのもあります。自分の力でお金を稼げるのってすごいことだというのは、若い頃から思っていました」
