茂木健一郎、生きがいとは「生きている実感そのもの」と力説！

脳科学者の茂木健一郎氏が、「生きがい」は生きる「理由」ではないと題した動画で、生きがいについて深入りした議論を展開。茂木氏は、生きがいの概念を探求しており、その重要性を世界に伝えてきた。

茂木氏は、動画の中で生きがいという言葉が他言語に訳しづらい理由について語った。「生きがいというのは、生きている実感そのものであり、英語のpurposeあるいはreason for livingとは異なり、一語で表現されるその文化における重要性を示している」と説明。さらに、「神様から生きる理由を与えられて生きるという西欧の価値観とは異なり、生きがいはもっと個々人に根ざしたものである」との独自の見解を示した。

また、茂木氏は価値観の多様性に触れ、「生きがいのポイントというのは、一人一人異なることであり、それが日本の文化特性を表している」と強調。西洋でよく知られる生きがいのペンタイアーグラムについても「あれは生きがいの概念と全く違う」と述べ、欧州と日本の文化的な理解の違いに触れた。

動画の締めでは、「日本は生きがいの国として、これからもその概念を世界に広めていくべきだ」と主張。そして、「人工知能とのアライメントを図る上でも、生きがいという概念を何とかうまく展開したい」と抱負を述べ、視聴者に新たな挑戦を呼びかけた。