ロックバンド、ザ・クロマニヨンズの甲本ヒロトが、21日に放送されたフジテレビ系バラエティ特番『まつもtoなかい 〜マッチングな夜〜』(21:00〜23:10)に出演し、“今の音楽”に対して思うことを語った。

甲本ヒロト(左)と菅田将暉


甲本は「若い人はみんないいと思う」とした上で、「アナログ世代とデジタル世代の違いで1カ所感じるのは、歌詞を聴きすぎ。僕らは音で全部聴いてた。意味なんかどうでも良かった。ロックンロールはものすごく僕を元気にしてくれたけど、元気づけるような歌詞なんか1つもないんだよ。関係ないんだそんなこと。でもデジタルになると、情報としてきれいに入ってきちゃって、歌詞を文字で追いすぎてるような気が、ちょっとだけする」と考えを披露。

マッチング相手の菅田将暉は「どういう意味なんだろうとか、すぐ調べられちゃいますからね。携帯で音楽聴いてても、すぐ歌詞を出せたりするんで、歌詞を見ながら聴いたりするのは増えましたね」と、思い当たる節あるようだ。

これを受け、松本人志は「今のすべてにおいてですけど、“完成されすぎている”ところがちょっと不満かなぁって、お笑いに関しても少し思うときはありますね。もっとスベってもいいのに」と、甲本に同調。中居正広が「教科書が(ネット上に)どこにでも載ってる」と納得すると、甲本は「ぼんやりしてないんですよね。ぼんやりしてるとどこに焦点を合わせるかを自分で選べる。だけど1枚に(明確化)されると、みんなそれしか見れない。もっとぼんやりしていていい」と、正解を求めすぎる社会に一石を投じた。

この番組は、松本と中居が“会わせてみたい2人のゲスト”をマッチングし、対談する様子を仲人として見守るもの。「甲本ヒロト×菅田将暉」のほか、「MY FIRST STORY・Hiro×森進一」「小池栄子×天海祐希」「フワちゃん×ローラ」のマッチングでトークが繰り広げられる。

(左から)松本人志、甲本ヒロト、菅田将暉、中居正広


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