「Mantra Engine」動作画面
©Kuchitaka Mitsuki

Mantra株式会社は、2020年7月28日(火)に「Mantra Engine」の正式版をリリースした。「Mantra Engine」は、法人向けのクラウドサービスで、マンガ専用の多言語翻訳システム。マンガの翻訳版の制作に関わる多くの作業をブラウザ上で完結できる。サービス開始当初の対応言語は英語と中国語(簡体字)で、今後も対応言語は順次に追加予定。

「Mantra Engine」の利用の際には、まずマンガの日本語原稿の画像をドラッグアンドドラップでアップロード。“写植なし原稿”(セリフなし原稿)のデータも同時にアップロードすることができる。アップロードが完了すると、マンガ文字認識エンジンが吹き出し内のセリフを自動的に認識して、機械翻訳を実行。簡単に翻訳版を作成することが可能だ。

自動的に生成された翻訳は、エディタによる手動での修正にも対応。エディタ画面では、文字組みの編集を行うこともできる。書体の変更や文字の位置調整、太字・斜体の適用など、マンガの組版に必須の機能をしっかりと実装。セリフにはメタデータとしてコメントを付けておくこともでき、翻訳に対するフィードバックや校正者によるコメントなどを記載しておくなどの方法で活用できる。そのほか、作品に対する報告や連絡のためのメッセージ機能も用意された。メッセージ画面の投稿は、メールで通知を受け取ることもできる。

マンガは機械的には適切な翻訳が難しい固有名詞を含むことも多いが、それらの処理には「用語集」の機能が便利。これはパソコンのユーザー変換辞書のような機能で、作品ごとの「用語集」に固有名詞と対応する翻訳結果を記入すると、以降の機械翻訳では「用語集」を参照した結果が出力される。翻訳処理が完了した後の原稿は、現在はJPG/PNG/PDF/TIFF/CSVでのデータ出力に対応。今後は、Adobe InDesignでの取り扱いが容易なidml形式などの対応も予定されている。

サービス利用価格は、使用量に応じた従量課金プランのほか、より初期コストを抑えることが可能な協業プランも用意。具体的な価格や試用などについては、メールなどで直接要問い合わせ。Mantra株式会社
URL:https://mantra.co.jp/
2020/07/28