処分の孫楊、五輪延期が追い風か 香港紙がまさかの論調「プールに戻る推測が大きく…」
2月にCASから8年間の資格停止処分を科された
競泳男子の五輪金メダリストの孫楊(中国)がスポーツ仲裁裁判所(CAS)からドーピング違反で8年間の資格停止処分を科されてから1か月が経過。アスリートとしての将来は失われたかに見えたが、海外メディアは新型コロナウイルスの影響で延期が決まった東京五輪が、孫に希望をもたらす可能性について言及している。
孫は2014年11月、中国で行われた大会後のドーピング検査で陽性反応を示していた。その後、18年9月に行われたドーピング検査で血液サンプルを破壊した疑いで、世界反ドーピング機関(WADA)がCASに提訴。今年2月28日にCASが8年間の資格停止処分を科すと、孫はすぐさま自身のSNSで反発し、スイス連邦最高裁判所に提訴する意向を明らかにしていた。
選手として致命的な処分を受ける可能性が高い孫だが、香港の英字紙「サウスチャイナ・モーニング・ポスト」は思わぬ視点で記事を掲載している。「CASの処分への言及はないが、東京五輪延期は孫楊に希望を残す」と題し、24日に決定した東京五輪の延期が、希望をもたらすかもしれないと伝えているのだ。
同紙は五輪の延期でCASからの処分を争う時間ができたことを踏まえ、「来年のいつになるかは分からないものの、東京五輪が延期になったことで孫楊がプールに戻ってくるのではないかという推測が大きくなってきている」と記している。
香港紙も厳しい状況にあると指摘「東京五輪出場へ可能性が残る方法としては…」
とはいえ、いまだに孫に対する目は厳しい。同紙も困難な状況であることは変わらないことを考慮した上で、東京五輪出場の可能性をつなぐ2つの方法を以下のように伝えている。
「東京五輪出場へ可能性が残る1つの方法としては、スイス連邦裁判所への温情措置の申し立てだが、これについては実現の可能性がほぼないと見られている」
「また別の方法としては、来年1月のWADAの新規約がある。これに基づき、孫楊がFINAに対して温情措置を求められる可能性がある。ただし競泳界では、孫楊の処分軽減には極めて厳しい目が注がれている」(THE ANSWER編集部)

