香港市民「逃亡犯条例がラクダの背を折る最後の藁」、香港からの脱出が加速
香港で100万人以上(主催者発表)が参加する返還後最大規模のデモが6月9日に勃発し、その後、10日以上経っても香港市民の動揺が収まらない。そこには、「中国化」に対する抜き差しならない警戒感があると感じられる。1国2制度といわれ、英国が統治していた当時の価値観を維持しているが、返還から50年後の2047年には否応なく中国と一体化することになる。タイムリミットが刻一刻と迫る中で、香港市民の「自由を奪われる」という不安が高まっているのだろう。「香港からの逃亡」も加速しつつある。
今年67歳のある香港人女性は、「逃亡犯条例」改正問題が「ラクダの背を折る最後の藁(わら)」になったと話す。北京当局が香港に対する支配を強める中、「香港市民の自由や権利が侵害される」と不安を募らせているようだ。30歳の男性は外電の取材に対し、「香港の情勢は悪くなるばかりだ」と述べ、来年にも妻と子どもを連れて台湾に移住する計画だと明かした。
中国本土への容疑者引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正を巡っては、林鄭長官が18日に記者会見し、「来年7月の立法会(議会)会期終了時までに成立しなければ改正案は失効するが、政府としては受け入れる」と述べ、事実上の廃案となる見通しを示した。ただ、香港の学生団体は改正案の「撤回」を引き続き要求しており、20日夕方まで応じなければ21日に大規模な抗議活動を行うと予告している。(イメージ写真提供:123RF)

