日本畜産学会報に掲載された李登輝元総統の研究論文=李登輝基金会提供

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(台北 10日 中央社)李登輝元総統を筆頭著者とする研究論文が、日本畜産学会の機関誌「日本畜産学会報」(第89巻第1号)に掲載された。李氏が会長を務める李登輝基金会が2016年に台北郊外の陽明山で購入した19頭の台湾牛について、黒毛和種や欧米牛との遺伝的関係を調べたもの。

台湾牛は日本統治時代(1895〜1945年)に日本から輸送された約100頭の和牛の子孫だとされる。戦後、陽明山で放牧されるようになったがその後徐々に数が減り、2016年9月の時点で19頭(雄牛8頭、雌牛11頭)のみとなっていた。農業経済学博士として台湾の畜産業に高い関心を寄せる李氏は現在、この台湾牛を品種改良した台湾和牛「源興牛」の育成に心血を注いでいる。

研究では台湾牛が黒毛和種、ホルスタインなど欧米種計9品種から独立した集団であることが分かったという。今後死体の調査などで黒毛和種の肉質に近いことが確認されれば、質の高い台湾牛を育てることで牛肉自給率の向上を目指したいとしている。

論文のタイトルは「SNPマーカーを用いた台湾牛種と黒毛和種および欧米牛の遺伝的関係」で、李登輝基金会の王燕軍秘書長や中村佐都志博士、日本大学の長嶺慶隆教授との共著。

(范正祥/編集:塚越西穂)