松坂大輔投手とレッドソックスの交渉は、未だ決着していない。ヘンリー・オーナーの自家用機で、球団首脳陣は11日に松坂と代理人のボラスのいるカリフォルニアへ大移動。交渉は14日深夜の締め切りを目前に大詰めを迎えているが、13日付けの地元紙やスポーツネットワークのメディアは、揃って「進展なし」と伝えており、交渉の行方は依然として不明なままとなった。

 ボストン・ヘラルド紙によると、12日の交渉でも、肝心の松坂は交渉の席に同席しなかった模様。話し合いはボラス代理人が事務所を構える自社ビルで行われ、米国西部時間の12日午後7時、両者は一旦、別々に事務所を出た後、4時間後、再び、事務所に戻って交渉再開となったが、今度はわずか40分で物別れに終わり、エプスタインGMは「あとは松坂次第だ」と最後通告を突きつけている。

 また、同紙は「2度目のオファーでは、レ軍側が6年で年俸800万ドルを提示したのに対して、ボラス代理人は6年で1100万ドルを要望している」と報道した。レ軍首脳陣は、13日の午前中にカリフォルニアからボストンに戻る予定。レ軍側は14日の締め切り前にボストンで松坂のメディカルチェックを済ませたい意向があるため、「ボストンに帰るレ軍の自家用機に松坂が同乗しないなら、交渉成立のチャンスはなし」と伝えている。

 また、同紙のコラムニストは、交渉を引き延ばしている松坂に対し「松坂はメジャーリーグとレッドソックスの顔面につばを吐きかけているようなもの」と痛烈に批判。「ボラスが仲介しているが、結局、ボラスを雇っているのは松坂」と厳しい論調を展開している。【USA通信】