「個人の老後の備え」であるはずの公的年金。しかし、子ども世代がその年金を当然の生活資金として頼るケースも少なくありません。さらに、その依存が家族のバランスを崩壊させることも、決して珍しくないのです。大企業を退職し、実家に戻ってきた三男西村洋一さん(仮名・68歳)と妻の紀子さん(仮名・68歳)は、長年の会社員生活を終え、夫婦合わせて月31万円の年金を受け取りながら、安定した老後を送っていました。毎日朝早く