二重手術で女子大生が死亡、整形大国で衝撃走る

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韓国の若い女性たちの間で人気を集める美容整形。しかし、今月下旬、二重手術を行った女子大生が手術から8日後に死亡する事故が発生し、韓国で衝撃が広がっている。

同国中部・忠清北道清州市の興徳警察署によると、今月20日午後3時ごろ、清州市の整形外科で二重手術と鼻の整形手術を受けていた22歳の女子大生が麻酔中に異常な症状を起こし、総合病院へと搬送されたが、27日午後3時57分に死亡した。

女子大生の遺族は、「事故のあった病院は午後5時37分に異常な症状が起き、緊急処置を行い午後6時10分に大きな病院へ搬送したと主張しているが、総合病院の応急室記録には異常な症状が起きたのは午後5時となっていた」と話し、医療事故だと訴えた。

警察は死亡した原因を突き止めるため、国立科学捜査研究員に解剖検査を依頼する方針。韓国メディアのKBSは、これまでの整形手術に関する医療事故は、全身麻酔など大きな手術で発生するケースが多かったが、部分麻酔で死亡事故が発生するのは珍しいとした。

総合病院の関係者によると、死亡した女性は二重手術を行った後、鼻の手術を行うため鼻に局部麻酔を投与した直後に意識を失った。

使用されていた麻酔は一般的なものだったが、患者によってはアレルギー反応が発生するため検査する必要がある。しかし事故が起きた病院は、麻酔の検査に関する質問だけでなく、病院に麻酔の専門医が在籍しているのかどうかも明かさなかった。

2011年の時点で、韓国にある700あまりの整形外科のうち、麻酔の専門医が常駐する病院は10カ所程度とされる。事故が起きた病院も、専門医がいかなった可能性は高い。

目を二重にしたり鼻を高くする手術は、脂肪吸引や骨格修正に比べて“手軽”なイメージがあることから、リスクを考えずに手術を受ける人が多い。しかし、手術を受ける病院に専門医はいるのか、事前の検査は行われるのかなど、しっかりと事前に確認する必要がある。

・参照:世界日報
・参照:KBS

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