反ヘタリア同盟

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2010年公開予定の映画「ヘタリア Axis Powers」(作:日丸屋秀和)に対し、現在、韓国では激しい公開反対運動が行われている。世界各国を擬人化し、歴史や国の特徴をコミカルに描いたウェブマンガ「ヘタリア」は、今年1月にアニメ化されたが、韓国からの抗議により放送中止に追い込まれた経緯がある。そんな「ヘタリア」の映画が来年公開されるとあって、韓国では公開を食い止めようと「ヘタリア反対同盟」が結成されている。

反ヘタリアを叫ぶサイトに行ってみると、反対する理由について以下のように書かれている。
『第2次世界大戦の犠牲者や参戦者たちが生まれて、まだ1世紀も経っていません。これは、記憶に対する戦争です。私は、ヘタリアの作品は人々の死を笑い、笑うことで殺戮や虐殺を正当化していると感じられるので反対をします』(一部抜粋)

そして、その下には公開を望む一般的なネチズンの意見に対する反論も掲載している。

ネチズン:ギャグ漫画なんだから深く受け止めないで〜
反ヘタリア:素材からしてギャグ漫画にしてはいけないものです。第2次世界大戦は数百万人もの死亡者を生み出し、その中にはまだご存命の方もいます

ネチズン:なぜ、韓国だけ過敏に反応するの?様々な国が登場するのに…
反ヘタリア:第2次世界大戦の枢軸国ドイツが行ったホロコーストを知っていますか?最も代表的な被害者だと言えるユダヤ人、そしてイスラエルをなぜ登場させないのでしょう。本当に問題が生じる国は登場させず避けています。ですが、韓国の場合はどうでしょう。ドイツの総理はホロコーストの前で跪きましたが、日本の総理は靖国に参拝をしました。この差をはっきりと認識しなければなりません。
(一部抜粋)

サイトでは、反ヘタリアのバナーをブログなどに張りつけ広げるように呼びかけている。草の根運動のように徐々に反対派を増やそうということのようだ。コメント欄には「応援しています!」「私もバナー張ります」「ヘタリアは許してはいけないと思っています」「同盟頑張れ」といった意見が多く寄せられている。

反対運動が過激さを増す一方で、韓国には公開を待ちわびる人たちがいることも確かだ。映画「ヘタリア Axis Powers」は無事に公開されるのだろうか、もし公開された場合はさらなる反対運動が起るのではないか、色々と心配になってしまう。

(文:林由美)

参照:反ブログサイト

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