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男性の育休取得率が50.9%と過去最高になったと先月31日に発表されました。こうした中、女性だけでなく、男性の「産後うつ」も課題となっています。

都内に住む、平松勇一さん(40)。8歳の双子の父親です。当時会社員だった平松さんは、子どもたちが生後1か月半の頃からおよそ1年間の育休を取得。途中で妻の有咲さんが再就職すると、緊張が襲ってきたといいます。

平松勇一さん「1人で見てなきゃいけないと、何かあったら全部自分のせいじゃないですか。ベビーゲートとかつかまり立ちしてすっころんで頭うってたらいやだなとか思いながらトイレに行くのかと思って」

こうした中、平松さんに異変が。

平松さん「何か思考力がおちてたような気がしますね。なんか無気力感みたいなのがあって」

幼い2人の命を1人で預かる不安や孤独感から、「うつ状態」と診断されました。

平松さん「僕仕事もうまく成果出てないし、育児が楽しくなくなったら、あれ何もなくなっちゃうなと思って」

子どもたちが保育園に通い始め、平松さんも仕事に復帰すると、症状は改善していったといいます。

産後1年間で「産後うつ」のリスクありと判定される頻度は、母親と父親でほぼ同じ水準だとする調査結果もあります。

厚生労働省は先月31日、男性の育児休業の取得率が昨年度、50.9%と、過去最高になったと発表。

専門家は、育児を担う男性が増えることで、男性の「産後うつ」の問題が見えやすくなってきたと指摘します。

産業医・産婦人科医 平野翔大医師「子供も夜泣くし、仕事も減る気配がないし、なんかこのあとこれで本当に両立できるのかなみたいな不安が顕在化してきたタイミングが一番危ない。今はいろんな人の助けを借りながらサバイブしていく、生き残っていくのが今は大事なんだっていう、そんなマインドで何かいろんな人を周りを頼っていくってことが一番当事者の方に意識してほしいポイントです」

一方で、育休後の働き方も課題です。

厚労省の調査では、子育て中の男女が企業や周囲に求めることとして、「業務量の適正化」や「上司・管理職の理解促進」が多く挙げられました。

こうした中──

産業医・産婦人科医 平野翔大医師「復帰後というのは、実は荒波だと思っています」

先月、都内の企業で行われたのは、育休から復帰した男性社員向けの研修です。参加者は上司に言われて嬉しかったことや悲しかったことを共有。部下たちの率直な声は、その後、管理職向けの研修で伝えられました。

参加した管理職・平尾一紘さん(44)「無意識に言ってるようなことが逆に本人がプレッシャーになったりとか、そういうこともあるんだなっていうのはすごい気づきでしたね」

4週間の育休を取得渡辺一敬さん(36)「時間がフリーの時ほどの仕事量はやっぱりできないなと思うので、どうやって質を高く効率よく業務をやるかっていうのは考えないといけないなと」

男女ともになりうる「産後うつ」。孤立感や不安を抱えたままにならないよう支える仕組みが求められています。