東京市場まとめ

1.概況

日経平均は175円安の61,258円と続落して取引を開始しました。前日の米国市場では、主要3指数が揃って下落したことで、序盤は売りが優勢となりました。もっとも、早々に上昇に転じた日経平均は10時42分に1,490円高の62,924円をつけ、この日の高値を更新しました。高値をつけた後は伸び悩み、前引けは784円高の62,218円となりました。

後場は小幅高で一進一退に推移しました。最終的に433円高の61,867円で反発しました。

TOPIXは21ポイント安の3,952ポイントで反落、新興市場では東証グロース250指数が小幅高の666ポイントで3営業日ぶりに反発しました。

2.個別銘柄等

アドバンテスト(6857)は10.9%高の27,935円をつけ、5営業日となる大幅反発となりました。29日、2027年3月期(今期)の当期純利益が前期比76%増の6600億円になる見込みと発表しました。従来予想の4655億円から上方修正となり、足元で軟調に推移していた中で、人工知能(AI)・半導体向けの試験装置の需要拡大が確認されたことが買い材料となりました。

東京電力ホールディングス(9501)は1.8%安の524円をつけ、反落となりました。29日、2027年3月期の第1四半期決算にて、経常利益が前年同期比89%減の114億円だったと発表しました。電力販売量が減ったなどの影響としており、市場予想を下回る決算内容が嫌気され、売りが優勢となりました。

カルビー(2229)は2.4%安の3,119円をつけ、5営業日ぶりに反落となりました。30日、2027年3月期の第1四半期決算で、営業利益は前年同期比24%増の65億円であったと発表しました。市場予想を上回ったものの、通期の営業利益は前期比微増の262億円を据え置かれたことに加え、前日に年初来高値をつけていたことで利益確定の売りが出ました。

清水建設(1803)は8.9%安の2,178円をつけ、年初来安値を更新しました。30日、2027年3月期(今期)の当期純利益が前期比31%増の1655億円になる見込みと発表しました。従来予想の1300億円から上方修正となったものの、営業外収益の増加という特殊要因によるものであり、本業の収益拡大は物足りないとの受け止めが売りを呼びました。

合成ゴム・高機能樹脂の石油化学メーカーである日本ゼオン(4205)は2.7%高の2,315円をつけ、続伸となりました。29日、2027年3月期の第1四半期決算にて、純利益は前年同期比69%増の127億円であったと発表しました。96億円程度とされていた市場予想を上回り、前日は3.2%高で取引を終えていたところ、本日も好決算を評価した買いが続きました。

VIEW POINT: 明日への視点

アドバンテストを中心に半導体株に買いが入ったことで、日経平均は反発しましたが、後場は伸び悩み、引けでは前日比0.7%高と上げ幅を縮めました。明日に向けて、国内外の決算発表に注目が集まります。国内では大引け後に、東京エレクトロン(8035)、オリエンタルランド(4661)、米国ではアップル[AAPL]、アマゾン・ドットコム[AMZN]、マスターカード[MA]の決算発表が予定されています。

(マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部 山口 慧太)

マネックス証券 フィナンシャル・インテリジェンス部