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28日午後4時27分ごろ、熊本・熊本地方を震源とする地震があり、最大震度7を観測しました。気象庁によりますと、28日午後4時半ごろに震度7の地震が起きてから午後8時までに、震度1以上の地震が61回も発生しているということです。

社会部災害担当の藤吉有咲記者に、今回の地震のメカニズムと今後の注意点について聞きます。

■10年前の熊本地震との関連性は

気象庁は地震活動がかなり活発な状況で、地震の活動域も広いとして、今後の地震に厳重に警戒するように呼びかけています。もともと活断層の多い場所で10年前の2016年には周辺で震度7が立て続けに発生しています。

――10年前の熊本地震と今回の地震に関連性はある?

10年前の熊本地震では2度の震度7がありました。このうち「前震」、最初の揺れは「日奈久(ひなぐ)断層帯」が動いて起きたとみられマグニチュード6.5でした。

その28時間後に起きた「本震」は北にある「布田川(ふたがわ)断層帯」が中心に動いて起きたとみられ、マグニチュード7.3と、前震より規模が大きかったのです。これは地震のエネルギーでみると、14日の地震の16倍です。

■「割れ残り」の可能性

今回の地震の震源の近くにはやはり「日奈久断層帯」があります。

続けて地震が起きる可能性がある、いわゆる「割れ残り」の可能性がある場所として、警戒されていた地域となります。

――今回もさらに大きな揺れに警戒する必要がある?

気象庁は今後もこうした活断層などで、大きな地震が発生する可能性は否定できないとしています。この地域は地震が続発することが多いことが特徴です。気象庁は、今回の地震による揺れよりも強く揺れる場合もあるとして、警戒を呼びかけています。

10年前の熊本地震では、1回目の揺れでは持ちこたえた建物が2回目の地震で倒壊するケースが相次いで、被害も拡大しました。崩れかけた建物や崖には当面の間、近づかないことが重要です。

■猛暑の中での地震、停電も

――「猛暑」の中で大きな地震が発生しました。

28日、熊本市は最高気温が36.5℃と体温に迫る暑さとなり、10日連続の猛暑日となっています。熱中症警戒アラートも発表されています。また、29日も予想最高気温が34℃と厳しい暑さが続く予想です。こうした暑さに加えて、九州電力によりますと、午後11時現在、熊本県内のおよそ4万1千戸で停電が発生しているということです。

■「熱中症」対策は

――猛暑に加えて停電。心配されるのは「熱中症」ですが、どういった対策が?

自宅でも避難所でも猛暑のなかエアコンなしで過ごすのは命の危険があります。熱中症対策に詳しい中京大学の松本孝朗教授は「この暑さのなかでの停電は極めて厳しい状況になる」「涼しいところに避難する」のが望ましいとしています。

ただ、暗い中での避難には危険も伴います。もし停電している場合、まずできることは「こまめな水分補給」。さらに適度な塩分の補給も必要です。「スポーツドリンク」なら手軽に塩分もとれます。

――体を冷やしたいときはどうすれば?

もし、水が出る状態であれば、「水シャワー」で、体のなるべく広い範囲を冷やすことが重要だということです。このとき「水でぬらしたら、なるべく拭き取らない」ことが重要です。水が蒸発するときに一緒に体の熱を外に逃がしてくれるんですが、タオルで拭くと、それができなくなってしまうんです。

もし断水などで水が貴重なときは、保冷剤などをタオルでくるみ、太い血管のある首、脇、太ももの付け根、そして、手のひらを冷やすのもいいそうです。

■やむをえず車中泊の注意点は

――自宅にいるのが危険という方は車中泊を選ぶというケースもあるかもしれません。

やむをえず車中泊をする場合、エコノミークラス症候群や熱中症には十分に注意していただきたいと思います。

エコノミークラス症候群は、長時間座っていて足を動かさないと、血行不良で血液が固まりやすくなり、血栓ができるおそれがあります。ときどき軽い体操やストレッチを行うこと、そしてこまめに水分を取ることが重要です。

10年前の熊本地震では死者のおよそ8割が、地震の後の生活環境の悪化などによる災害関連死でした。災害時は慣れない環境で熱中症のリスクも高くなります。十分に注意して過ごすようにしてください。

(7月28日放送『news zero』より)